定例会3日目に一般質問します!
中継の録画もご覧いただけますが、音声だけでは聞きづらい部分もあると思いますので、
よろしければ、文字でもご覧ください。
一般質問の登壇原稿とあわせて、関連するリンク等もご紹介します。
子ども、子育て家庭に関する施策について
(1)長期休業期間中に子どもが過ごせる場所について
学童保育所を利用する、または利用したい理由として、放課後はもちろん、夏休みや春休みといった長期休みに安心して子どもが過ごせる場所だからだというご家庭が多いと考える。また、学童保育所を利用していないご家庭からも、長期休み中に子どもが過ごせる場所がほしいという話をうかがう。
Q1 長期休みに子どもが過ごせる場所のニーズについてどう捉えているか、市の考えをうかがう。
Q2 特に、地域子どもクラブの毎日実施(※)の取組みがまだ始まっていない小学校においては、毎日実施の取組みが始まるまでの間、別途、長期休みに子どもたちが過ごせる場づくりの取組みが必要ではないか、市の考えをうかがう。
(※地域子どもクラブの毎日実施については、決算特別委員会でも質疑した内容です。
現在、一部の小学校で取り組みが始まっている長期休みを含めた地域子どもクラブの毎日実施。
全校実施を目指しているものの、その実現まではまだ時間がかかりそうとのことでした。
地域子どもクラブ事業とは?➡三鷹市HP https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/058/058585.html
学童保育所入所の対象学年ではない4年生以降の子どもの過ごせる場所としても、これまでも拡充を求めてきています。)
(2)病児保育事業について
今年は、インフルエンザやプール熱、ヘルパンギーナなど様々な感染症が流行している。子育て家庭の共働きの割合も増加している中、病児保育事業の利用を考えるご家庭も増えてくると考えることから質問する。
現在三鷹市では、病児保育事業の対象児童を市内に住所がある生後4か月から小学校就学前までとしている。小学校でも学級閉鎖になるような状況の中、小学校就学後の病児保育のニーズもあるのではないかと考える。
Q3 対象児童を就学前までとしている理由と、小学校就学後の病児保育のニーズについて、市の考えをうかがう。
10月から、病児保育予約システム「あずかるこちゃん」の導入により、オンライン上で利用登録、予約や施設の空き状況の確認ができるようになり、利用までのハードルも下がり、利便性が大幅に向上したと考える。
その一方で、利用予約のタイミングによっては、翌朝施設が開所するまで利用可能かわからないことや、キャンセル待ちしても最終的には利用できなかったケースもあるなど、利用したい方が利用できるようにするよりよい環境づくりを目指すことが必要だと考える。
Q4 システムの導入による効果や課題について、考えをうかがう。
病児保育の利用については、保護者自身が仕事を休めるか、在宅ワークを選択できるか、祖父母などの力を借りられるか、といったことを検討し、最後の選択肢として利用を考えるというケースが多く、それゆえ、利用を考える保護者は心理的に追い詰められている状況であることも多いのではないかと想像する。 利用を希望したが利用できなかったというご家庭を減らすためにも、新たな選択肢を作る検討が必要だと考える。
Q5 病児保育が可能なベビーシッター事業者も存在している。今ある施設型の病児保育事業の充実も欠かせないが、今後は訪問型のサービス導入も検討していく必要があるのではないか。
●「病児保育事業について」三鷹市HP https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/096/096086.html
(3)中学校における内申点のつけ方について
私のもとにお問い合わせやご意見をいただく内容の一つに、中学校の内申点に関することがある。また、生徒の話を保護者を通して聞くこともあることから質問する。
令和3年度から新学習指導要領が全面実施されたが、評価の3つの観点のうち、主体的に学習に取り組む態度について、よくわからないといった声をうかがう。また、特別活動の評価については、各学校が評価の観点を定めることになっている。部活動や委員会活動、ボランティア活動が評価の対象になるか否か中学校によって異なることや、生徒や保護者が知らないケースもある。
中学校での評価について、事前に、または評価後に教員に説明をうけることができることを案内している学校も多いと思うが、生徒が評価の付け方(多くの場合は思ったより低く評価されていること)に疑問を持ったとしても、実際に教員に聞きに行くという行動をとれる生徒は少ないと推察する。また、聞きに行けたとしても、評価する側と評価される側で話して、評価される側である生徒は圧倒的に弱い立場であり、説明されても納得まで至らず終わってしまうということも起こりえると考える。
内申点のつけ方に関することが口コミや噂で広まっていくことで、小学校の保護者等にも誤解や不信感が波及していくことを懸念する。
Q6 このような声や雰囲気を払拭していくためにも、まずは内申点のつけ方について説明の機会の充実が必要ではないか。教育委員会の考えをうかがう。
●「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知) 30文科初第1845号 平成31年3月29日」文科省HP https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1415169.htm
東京都教育委員会は、都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年の評定状況の調査を毎年実施し、調査結果(※「都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和4年12月31日現在)の評定状況の調査結果について」)を公表している。
Q7 該当のページ内に、「東京都教育委員会における取組」として、「公立中学校等全体が成績一覧表及び調査書を適正に作成できるように、各区市町村教育委員会等を通して指導・助言を行う」とあるが、具体的には、どのような指導・助言が行われているのか。
Q8 また、そのような指導・助言が行われる過程等において、評価について、絶対評価とせずに相対評価としている運用事例は本当にないのかを、各学校に確認するような機会はあるのか。
(※)東京都教育委員会HPより https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2023/release20230323_02.html
関連するブログを過去に書いていますのでご参考まで➡https://chihironarita1904.amebaownd.com/posts/36030216?categoryIds=6709278
~市長・教育長・所管部長の説明~
(いただいたご答弁より成田が要約しています)
●長期休業期間中に子どもが過ごせる場所のニーズの考え、長期休業期間中に子どもが過ごせる場所の取組みについて(Q1,2)
(市長)学校の長期休業期間中だけではなく学校がある期間の放課後においても、子どもたちが安心して過ごせることができる居場所を拡充することの必要性を感じている。平成30年度に実施した子育て支援ニーズ調査では地域子どもクラブが毎日実施していたら利用したいという子どもたちの意見もあった。また、現在、地域子どもクラブの毎日開催の実施校の拡充に努めているが、実施校の保護者に対して行ったアンケート調査からも好評であると認識している。
学童保育所に入所していない児童が長期休業期間中に過ごせる施設としては、現在、市立図書館や各コミュニティ・センター、東西多世代交流センター等があるが、今後は地域子どもクラブの毎日開催の取組を全小学校に拡充するとともに、学校や家庭ではない第3の居場所の整備などにも取り組んでいきたいと考えている。
また、長期休業期間中における朝の時間帯の居場所の確保についても、今年11月からは小学校における朝開放が始まったことに伴い、課題になってくるのではないかと考えているところだ。
●内申点のつけ方に関する説明の機会の充実について(Q4)
(教育長)現在全ての各中学校において、年度当初に各学年で行われる保護者会において、各教科等の評価・評定のつけ方、評価の観点や評価と評定の違いについてなどの説明を行っている現状がある。また、各学校が年2回行っている進路説明会においても、高校入試制度や調査書の作成についての説明を行っている。
進路説明会の参加者には主に第3学年の保護者及び生徒を対象に行っている。第1学年、2学年の保護者もオンラインなどにより参加できるようにしたり、希望する保護者には資料を配布したり、学校HPに資料を掲載したりしている学校がある。
生徒が教師に、評価が低かったことなどに対して聞くことについてはなかなか難しいだろうという話は、これはどんな組織でもあり得るが、評価する人と評価される人、権限を持つ人と持たない人、この間にはギャップがあるわけで、やはりそこはしっかり埋めていくということは、信頼関係そして安心感のためには必要なことだ。なので、学校も、これはえてして自戒を込めてだが、評価する側に長くいると、評価される側について鈍感になる可能性もある。そういう意味では、評価をするということの重要性とある意味恐ろしさ、そういうことについての自覚なども含めて、やはりルールや評価の観点とかいうものをしっかりと共有していくということが大事だと思う。
学校は特に教育の場なので、権限でというより、信頼関係で仕事をしていくというところだ。学校には、これまでも行ってきた、子どもたちに周知をする、保護者にも周知をするという取組みとともに、やはり個別に相談を受けられるようにしたり、場合によっては評価する側のほうから声をかけるとかの工夫といったことも含めて、全ての学校に対して丁寧に説明がされて理解されるように、各学校を指導していきたい。
●対象児童の設定、小学校就学後の保育ニーズについて(Q3)
(子ども政策部長)三鷹市の病児保育は、保育園等に通う就学前児童の病気の急性期、または回復期における預け先を確保するという観点から平成14年度に開始した事業であるため、対象はあくまでも就学前児童となっている。
幅広い年齢層の受入れに際しては、乳幼児と小学生の居室をそれぞれ別に用意するなど施設の構造上の課題、あるいは同一の部屋で受け入れるとすれば運用面での配慮などの課題になる。病児保育を委託している施設とも協議する必要であるが、今後対象範囲の拡大の必要性やその可否について検討してまいりたい。
●病児保育のシステムの導入による効果及びその課題について (Q4)
(子ども政策部長)病児保育予約システムの導入によりWEB上での利用登録が可能となったことで、利用申請のための来庁や郵送の手間や負担がなくなり、病児保育を実施している施設の開所時間外における予約の受付けやキャンセルなどが可能となった。空き状況や予約順位等を随時システムで確認できるようになったことで利便性が大いに向上したと認識している。また、予約を受ける事業者からも電話対応の減少など業務負担の軽減につながっているとの報告を受けている。
課題については、成田の指摘のような課題のほかにも、予約した際に表示される予約確認中、あるいはキャンセル待ちという表示がされるが、そういったステータスの意味が分かりにくいという声もいただいている。今後はこうした利用者の声を踏まえ、予約システムや運用について、継続的な改善に取り組んでまいりたい。
●病児保育事業の訪問型サービスの導入について(Q5)
(子ども政策部長)現在、病児保育を実施している2施設において、受入れ児童の体調が急変した場合でも迅速に医療的処置が図れる体制が確保されている。一方、訪問型の病児保育事業では自宅での預かりとなるため、児童の体調が急変した場合に備えた体制の確保等も含め、槙重に検討する必要があると認識をしている。
病児保育の利用時における保護者や児童の負担についても十分考慮する必要はあるが、安全性の確保とともに、今後の利用状況の変化などにも留意しながら、検討を進めていく。
●成績一覧表及び調査書に係る指導・助言、評価の運用 絶対評価、相対評価等の有無等(Q7、8)
(教育部調整担当部長)成績一覧表及び調査書の作成について。各中学校長が調査委員となる三鷹市成績一覧表調査委員会を設置し、各中学校の評定の状況が学習指導要領の目標に準拠した評価、いわゆる相対評価ではなく絶対評価として適正に実施されているかを確認している。
この調査委員会では、東京都教育委員会が発表している調査結果の資料にあるような、例えば、全教科にわたり1や5の評定がついていないであるとか、 5と4の評定または1と2の評定が全くない教科があるなどの8つの項目等について、評定分布状況のグラフなどの確認、検証を行うとともに、目標の設定や指導と評価の計画、評定への総括の方法等の指導・助言を行っている。
~以下、再質問&説明
(成田)長期休業期間中に子どもが過ごせる場所について 。
長期休みの過ごせる場所のニーズというのが、学童保育所のニーズと重複する部分が大きいのではないかと考えている。学童保育所に通いたいと思っているが、実はそれは、長期休みに過ごせる場所が確保されていることを重視している方もいらっしゃるのでは、ということで質問している。 毎日開催によって、地域子どもクラブが働く保護者にも選択肢として存在していくとでいうふうに今後発展していくことが、学童保育所の待機児童を解消した後に進むべき方向ではないかと思っている。本当に学童保育所が必要なご家庭と長期休みを特に乗り切りたい家庭とすみ分けを行っていただいた上で、必要な数、必要な施策が展開されていくということが必要ではないかと、そのように考えて質問した。
病児保育について。
システムを利用することによって、キャンセル待ちの方とか利用に至らなかった方の数が把握することが可能ではないか?
(子ども政策部長) 今回導入したシステムについては、あくまでも予約の管理をする機能だけを有していると認識。施設で、今まで電話等で予約を受け付けていたものがシステム化されたということになるので、システム管理画面等を確認しないと何とも言えないが、当然どのぐらいの予約があって実際に利用されたのはどのくらいかということは施設で把握できていると思うので、おそらく把握することは可能かと考える。
(成田)システムを利用することによって、やはり利用に至らなかったケースというのの分析が可能になれば、ニーズ把握や動向の把握などに役立つと考える。システム活用によるメリット、副産物も、しっかり事業の分析と今後の展開に、しっかり活用していただきたい。
内申点について。
教育長から、とても丁寧で心あるご説明をいただいたと思う。これを聞いて安心される保護者もいらっしゃると思う。
調査委員会をつくるというご説明いただいたが、懸念することがあるので確認する。
評価について、都の教育委員会があって、市の教育委員会があって、学校があって。学校といっても、学校の校長先生とか管理職がいて、現場の評価する教員がいる。どこかで付度というか、点数のつけ方について何か言われるのではないかということによる点数調整が行われてしまわないかと懸念する。
(教育部調整担当部長) 学校でも、各教科の担当の先生方が評価・評定ということでされている。全てにおいて根拠を持った形でやっていかなければならない。つまり、目標に準拠した評価ということでいわゆる絶対評価と言われているものは成り立つ。
各教科ごとの単元ごとの目標設定をして、そこの目標の中で子どもたちの到達度がどうであるのかというのは、全てにおいて数量化されながら行われている。そういった意味では、基本的にそういったことは起こっていないというふうに認識している。疑念、疑義を持たれている方がいらっしゃるとするならば、そこの部分についての説明が足りていないということかと考える。
(成田) 議員が質問することによってどのような影響があるかわからないが、やはり評価する一番生徒とかに近い先生方、学校のところで何か萎縮するようなこととかそういうことが起こらないことを願っているということも含め、お伝えする。
保護者はわりとシビアな目を向けているということもお伝えさせていただければと思って、今回質問した。三鷹市では、小中一貫教育も推進していると思うので、市民の信頼を得ながら今後も施策を進めていただきたい。
ご覧いただき、ありがとうございました✨
(市側の説明と再質問を追記しました 2023.12.22)
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