6月定例会の会期中です。
日程は、常任委員会まで進んでいます。
https://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/activity/schedule/2020/custom_2020b.html
6月10日に、代表質問と補正予算の議案への討論の場面で発言しましたので、内容をご紹介いたします。
画像も一定期間アップされています。(次回定例会までと聞いています。)
https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/
〇代表質問 (約25分間のやりとりの様子がご覧いただけます)
〇補正予算への討論 (発言場面は0:55:20すぎから4分程度です)
持ち時間が短いことや、10日は特に長丁場だったので討論はなるべく早く終わるように、など、いろいろあり、今回は終始早口となっています…聞き取りづらい場面もありますがご容赦ください😢
原稿をこちらに載せますので、よろしければご覧ください。
~代表質問~
・・・新型コロナウイルス感染症対策に関すること(内容に制限なし)について質問できるという、今回のみの形式です。
(原稿)
前回の定例会からの約2か月間、自分自身が感じたこと、また、子育て世帯をはじめ、様々いただいたご意見をふまえて質問をおこないます。
臨時休校中の教育、今後の取組みについて、お伺いいたします。
現在、三鷹市立の小中学校では、週ごとに登校日を増やすなどし、6月22日からの通常授業となるような、段階的な再開をしているところですが、
Q1 臨時休校中の家庭学習を把握する中で見えた課題はどのようなものでしょうか。
Q2 臨時休校中に学校で行えなかった学習は、家庭学習でどの程度カバーできていると考えていますか。
Q3 新たに示された方針であるオンライン学習では、具体的には、どのようなことを実施していくのでしょうか。また、それに伴う家庭でのサポートはどのように変わっていくと考えていますか。
Q4 臨時休校中の分散登校中は、登校しなくても欠席とはならない扱いでしたが、今後の「出席」の定義はどうなるのでしょうか。
Q5 臨時休校期間を含めた1学期の「評価」はどのように行うのでしょうか?ご所見をお伺いいたします。
小中学校の臨時休校期間中に寄せられた保護者以外の問合せについてお伺いいたします。
Q6 学校、教育委員会、それぞれにつき、件数と内容、また、それらは、どの時期に多くあったのでしょうか。
保育施設についてお伺いいたします。
Q7 緊急事態宣言中、三鷹市の保育園や学童保育所への保護者以外の問合せは、どのようなものがありましたか。
Q8 緊急事態宣言中、保育園で、公園の利用やお散歩のしかたの変更など、状況を考慮して取り組まれていたことがあればお教えください。また、宣言解除後、工夫して取り組まれていることがあれば教えて下さい。
産前から産後に行う事業についてお伺いいたします。
Q9 現在、両親学級、乳幼児全戸訪問、乳幼児健診の一部を中止しています。産前産後に行う事業の、再開のタイミングや、対面以外の代替手段の検討状況、また、本事業をしないことが長期化することによる懸念は何が考えられるかにつき、ご所見をお伺いいたします。
Q10 事業の中止が長期化すると予想される中で、オンラインで実施できそうな事業、例えば、両親学級は、オンラインでの実施も積極的に検討すべきと考えます。ご所見をお伺いいたします。
~市長・教育長・所管部長のご答弁~
質問1→
臨時休校が長期にわたったことで、家庭には学習をはじめとし、様々な面で大きな負担があった。子どもたちによって学習状況や学習環境が異なるので、学習への集中、意欲、理解や定着など多くの課題があったと認識。学力の格差の拡大も危機感もある。
質問2→
臨時休校期間中の家庭学習が、通常の学校で実施する授業の内容を完全にカバーしているという認識はない。今後は、生徒の学習状況を丁寧に把握、必要に応じた補充の授業や補修を実施しながら、学習内容の回復・定着を図っていきたい。
質問3→
学校における授業のみでは指導を終えることが困難な場合の特例として、学習指導要領の内容のうち、個人でも実施可能な学習の一部を、ICT等を活用して授業以外の場で行うことができるとされたので、再度休校になった場合に備えて、家庭でのオンライン学習への準備を進めている。実施の際は、オンラインで学んだ時間や内容を、学校でも把握できる仕組みを活用する。保護者の一方的な負担にならないような配慮もしていきたい。
質問4→
臨時休校期間終了も、感染を予防するために保護者の判断で出席を控えた場合は欠席とはならず、出席をしなくてよい日として扱う。
質問5→
1学期の評価は、臨時休校期間中の家庭学習、再開後の学習の成果、日々の授業の中での学習状況等をふまえ、総合的な判断で評価。年間指導計画の指導の順序を変更して、行うことができなくなった内容は、2学期以降の学習の成果として評価する。
質問6→
保護者以外に寄せられた問合せは、同じ方から複数回にわたるものや、保護者か保護者でないかについて不明なものもあり、件数等を正確には把握していない。内容としては、子どもたちや保護者の公園利用に関するものがあり、問合せの多かった時期は顕著な時期は特になかった。
質問7→
保護者以外の方からの問合せとしては、「なぜ休園としないのか」という意見を多くもらった。一方、休園としないことによって助かるという保護者の方からの意見も多くあった。
そのような問合せには、「休園とした自治体においても、保育の必要性がある方の保育は実施していて、三鷹市のとった措置と実質的にそんなに変わらない」「今回の自粛要請にあたり、職業の絞り込みを行わず、真に保育の必要性がある方のみを保育するという対応をしている」等の説明をした。
質問8→
緊急事態宣言期間中は、原則、散歩を控え、園庭での戸外遊びを中心とした保育をしてきた。宣言解除後は徐々に散歩も行っていくが、活動後の手洗い等の徹底、少人数での実施、公園での地域の子どもへの配慮など、引き続き密にならない工夫や、感染予防対策を行うながら実施をしていく。
質問9→
市の産前産後事業は、妊産婦の健康や乳児の発育、発達の確認を行う重要なものと認識している。この間、感染リスク低減のため休止していた事業も、緊急事態宣言の解除をうけて、再開に向け、新たな感染防止対策等して、順次再開していく。
事業休止の長期化に伴い懸念されるのは、妊産婦の心身の変化や、子育ての悩みへのフォローの機会の減少により、虐待や乳幼児の発育や発達の課題を見逃すことにつながる事態が想定されること。
質問10→
事業のオンライン実施については、ゆりかご面接での試験実施を視野に、準備中。両親学級は、赤ちゃんの沐浴やおむつ替えなど夫婦で実際に体験する内容なので参加者の要望も高い傾向にはあるが、オンラインでの実施予定はない。
~再質問①~
家庭学習に関するご答弁に再質問いたします。
臨時休校中の家庭学習については、「課題をとりくませるのが大変」「下の子がいて教えられない」「丸付けで間違いを指摘すると嫌がる」といった小学生の保護者の方の声も届き、家庭では相当な負担があったと考えます。今後のICTを活用する学校教育を進める中での、家庭学習の在り方につき、教育長の考えをお伺いいたします。
→学習課題が示されたとしても、自学自習が全部できるということではない、という状況は、学校もわかっているが、毎日登校ではなかったので対応はできなかったと思う。今後オンラインを活用することもさることながら、やはり通常授業の中で、人間関係を作り、意欲を喚起しながら取り戻したい。オンラインは、初めての試みに近い人が多いから、慣れてもらったり、円滑に実施できるようなことから初めて、1月頃から1人1台のタブレットで双方向で授業できるよう、教育委員会としてもしっかり支援していきたい。
~再質問②~
家庭学習だけでなく、臨時休校中、また6月に入ってからも家庭ではスケジュール管理や課題の把握も大変だという話もよく聞きます。家庭へのサポートとして、現在紙媒体で行っている連絡帳やお知らせプリントについても、オンライン化を含め、検討事項と考えますが、ご所見をお伺いいたします。
→連絡等のツールも、今後、デジタル化の進展に伴ってどこまでできるか、研究・検討していきたい。
~再質問③~
教育現場でのICTの活用は、先生の働き方にもつながるのが理想です。新たなツールを使うことによる多忙さは一時的なものにとどめ、先生方の負担が増えないことや業務の効率化という視点も大事になると考えますが、ご所見をお伺いいたします。
→教員の働き方にも寄与するが、それが目的ではなく、子どもたちの学習、学びに寄与するように導入することが第一。先生方に期待している。
~再質問④~
出席の定義についてですが、いざ、タブレットが導入され、朝礼やHRなど双方向のコミュニケーションが可能となれば、出席の定義の見直しや、オンライン登校日の試験的な導入の検討も必要となってくるのではないでしょうか?
→今後課題となってくるかと思う。
~再質問⑤~
次に、学校への問合せで、子どもたちの公園での過ごし方に関するものがあったとのことですが、いくつかの学校では、保護者へ一斉送信で注意を促すものがあり、保護者以外の問い合わせがかなり来ていたのではないかという印象をうけました。
平常時における問い合わせへの対応を学校ごとを基本とするのは、特に異論はありませんが、緊急事態でしたし、公園に関することとして市役所の緑と公園課で統一的な対応をすべき案件だったのではないかと考えます。
市が対応すべき案件が、学校に寄せられた場合の対応についてご所見をお伺いいたします。
→正確な件数は把握していないが、押しなべて、保護者以外の方からの問合せの件数はそんなにない。学校との連携しながら、庁内でしっかり連携を図りながら対応していきたい。
~再質問⑥~
学校と市役所の情報共有のためには、教育委員会に、学校と市役所をつなぐ役割がより求められていると考えます。
各学校へ寄せられた問合せを把握し、その中で市役所の担当部署が対応すべきものの整理や、よくある問合せと対応例をまとめ、各学校へ周知するといった取り組みも、第2波にむけて有用かと感じるところです。
また、教育長から各学校長への「教育委員会が、学校をサポートするよ」といった声がけも、学校と教育委員会の関係づくりに効果があるのではないでしょうか、ご所見をお伺いいたします。
→市長部局との関係づくりは、今後とも密にしていきたい。また、教育委員会は、単に管理する指導機関ということではなく、学校を支援する、子どもたちのためにという目的で、しっかりサポートしていく関係づくりをしていきたい。
~再質問⑦~
現場をサポートすることが大事ということは、保育園や学童保育所でも同様のことが言えると考えます。ご所見をお伺いいたします。
→保育現場でも連携を密にすることは非常に大切と認識している。保護者以外の声で、公園利用の仕方についてもあった。関係部署との連携も図り対応をしていきたい。
~再質問⑧~
第2波も想定されますので、現場のサポート体制や市の対応の確認等をお願いいたします。
ご答弁でもいただいた通り、子どものいる場所、現場への問い合わせが様々あったことが確認できました。
緊急事態宣言中には、私の行ったアンケートでも、就学、未就学のお子さんかを問わず、子育て中のご家庭から、外出時に、批判的な目線を感じる、気疲れする、といったご意見もあり、肩身の狭い思いをされていた保護者の方も多かったと推察します。
このような声のほとんどは家庭内に吸収されてしまいますが、今回の質問とご答弁を通して、市内で子育て家庭、また子どもに関係する現場への理解に少しでもつながればという思いもこめて質問いたしました。
(市側のご答弁を追記しました 2020.6.24)
~補正予算第3号に対する討論~
・・・コロナ対応等の様々な項目の盛り込まれた、令和2年度の一般会計補正予算第
3号に対する討論です。
・・・討論とは? してもしなくもよいもので、賛成OR反対をする際の考えや意見などを述べることができます。
・・・補正予算とは? 3月定例会で決められた予算(=「当初予算」)の額を、状況の変化や対応のため、減額したり増額したりするもの。市(執行機関)は勝手にお金を使うことはできず、「○○に使うために△△円使います」という補正予算案を議会に提出、議決を経たのち、執行 という流れになります。
ちなみに、今回は、「第3号」補正=三回目の補正予算で、第1号(一回目)、第2号(二回目)は専決処分(=議決を経ずに執行できる市長の権限)で行われました。(専決処分については、5月のブログでも取り上げていますのでよろしければご覧ください。)
今回の定例会では、補正予算第1号、第2号について、承認する(=あとから認める)かどうか審議する議案が提出されています。
…長くなりました…討論の原稿は以下の通りです。
(原稿)
本議案につき、以下意見を申し上げます。
・教育費の「オンライン学習環境整備支援事業費」と「学習用端末等整備事業費」について、オンライン学習、一人一台タブレットを含め、ICTを活用した教育を進めるにあたり、数点申し上げます。
1点目、
教育でのICT活用は、生徒の一人一人の学力の向上や学びを深めるということに加え、その活用方法が先生の業務効率化や働き方改革につながるかという視点も重視しながら進めていただくようお願いいたします。
2点目、
朝礼やHRなど、コミュニケーションをオンラインで行えるようにすることは、台風や大雪の場合や、インフルエンザ流行時の学級閉鎖といった急遽登校できなくなった日にも、有用ですし、長期の休校となった場合は、規則的な生活を促し、子どもの生活習慣を維持することにもプラスに働くと考えます。タブレットのコミュニケーションツールとしての活用をお願いいたします。
3点目、
紙媒体で行っている連絡帳やお知らせプリントについても、全家庭に環境が整うことに伴い、オンライン化の検討も可能と考えます。また、学校で子どもたちが日々連絡帳に書き写す作業に変わる連絡手段として、例えばHRの動画の配信をすることで、家庭でも先生の説明が聞けて子どものサポートがしやすくなることも考えられます。学校と家庭の連絡手段、方法についてもご検討いただくようお願いいたします。
4点目、
今後各学校で走りながらよりよい形を作っていくという姿勢が大事になってきます。新たなことに取り組む学校現場をしっかりサポートできるよう教育委員会のサポート体制の充実をお願いいたします。
・総務費の情報系システム関係費の「テレワーク及びWeb会議用端末の整備」について、数点申し上げます。
1点目、
通常業務においてテレワークでできること・できないことを職場内で仕分ける作業が必要だと考えます。出勤が必要な業務も多いとは思いますが、例えば、最初の目線をテレワーク前提としてみると、ある業務のうち作業を切り分ければテレワークが可能なものがあるかもしれません。他自治体の例での研究も行いながら、テレワークを進めていただくようお願いいたします。
2点目、
コロナ禍において、職員の方が作る動画の配信にいち早く取り組めたのは、すでに、ソーシャルメディア活用ガイドラインを制定していたこともあるのではないかと考えます。
Web会議用に使える端末では、顔の見える形でのオンライン利用も可能となり、対面で行っている事業をオンラインで行うということもできますので、それらのガイドライン作りを早期に進め、積極的な活用を期待します。
3点目、
母子保健事業の中でも、訪問事業、相談事業、場づくりの事業は、オンラインの活用によって、事業が継続できるものもあると考えます。中でも今、オンラインの取組みに挑戦していただきたいのは、両親学級などの父親向けの講座です。
コロナ禍においては、出産時に立合いができなくなったり、入院中の面会ができなくなったりしている状況で、その必要性も高まっています。ぜひオンラインでの取組みの検討をお願いいたします。
最後に、
コロナ禍では、ICTの活用、オンラインでの取組みが、単に利用者の利便性向上、時代に合った取り組みというだけでなく、事業の継続にもつながるという面が強調され、行政にとって推進が必須となったと考えます。各部の運営方針と目標の中にも取り込んでいただくなど対応をお願いいたします。
以上、意見を申し添え、本議案に賛成といたします。
代表質問のもち時間が7分だったため、
産前産後の事業に関することは、代表質問中に再質問せずに、討論で取り上げるなど、
いろいろ工夫しながら市側に意見を伝えました。
ゆりかご面接については、討論が長くなるのを避けるため、今日の厚生委員会の行政報告で、意見を伝えています。
常任委員会の内容のご紹介も後日させていただきます。
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