9月定例会→決算の認定の議案があります

9月定例会では、決算の認定 の議案 があります。

前年度の執行状況等をチェックするものです。(30年度の決算ということになります)


(私は、H30年度の予算の議決時(H30 年3月定例会の議案)にいませんので、まさに執行状況についてのみ審査、という感覚です…)



行政が民間と大きく異なる点が、

使うお金(予算)を事前に決め、そして、議会の議決を経なければならない点 です。


また、来年度予算の議案は3月定例会で市側から提出されて市議会で審議されますが、

この予算案を出すために、市内部では来年度の予算づくりにむけて、9月の時点でも動き始めます。

極端な例ですが、令和3年3月(令和2年度)の話を、令和1年のこの時期に考えているということになります。

(行政が民間に比べ動きがゆっくり…と感じることがあるのはこのような仕組みも一因ですね…)


市役所の各課で、予算が必要なものを、企画部財政課へ提出。(←これは12月~1月に行われる作業です)

財政課は、それが本当に必要なのかなど審査をして(結構きびしい審査のようです…)、必要なものを予算として計上するという仕組みです。


…まだまだ勉強です…



さて、三鷹市の財政を知るうえで、知っておく必要があるのは、不交付団体 というワードです。

総務省のHPより、不交付団体一覧がありますのでご参考まで…

http://www.soumu.go.jp/main_content/000635010.pdf


数値で判断され、交付・不交付が決定する仕組みです。

普通交付税の不交付団体とは、ある意味、しっかり財政運営ができていて、財政面で国から独立しているという見方ができると思います。

(不交付団体は、とても少ない・・・!)



全く国や都からのお金をもらわないというわけではありません。むしろ、多くの事業について、国や都の補助金を活用しています。

ある事業に対しては、国や都の補助金を活用しながら、三鷹市の持ち出しを少なくして事業を行う ということもできます。

(例えば、国が2分の1、都が4分の1、市が4分の1など。)

逆に、ある事業をするときに、三鷹市の単独での支出である場合は、三鷹市として必要なものだから、と言うこともできるかもしれません。


多くの事業で、国や都の補助金を活用しているため、歳入の中で国や都の補助金の額も多いです。

(H30年度は、歳入総額約696億円のうち、「国庫支出金」「都支出金」等使途が具体的な事務・事業に特定されている特定財源は約233億円(歳入に占める割合は33.6%))



もう1点、一般質問の市側の答弁中にもよく聞かれますが、「23区とは、財源構造が違う」ということです。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/tokyoto/profile/gaiyo/shikumi/shikumi08.html

(5 特別区の財政制度 をご参照)


今回の一般質問で、ある議員さんの23区と比較した内容について、

「23区は東京都からお金が下りてくる、三鷹市は自分たちで頑張っている、なので、同じようにはお金を使えません。」という答弁が。

このようなことから、私も、他自治体を比較事例とする場合は、まずは近隣市(調布市、武蔵野市、小金井市、府中市)とするようにしています。



将来世代の子どもたちに、負担を急激に増やさないためにも、時に、お財布のひもを固くする意識も必要となります。 

そのような意識も持ちながら、三鷹市の財政についてさらに勉強が必要になりますが、

今後も、一つ一つの議案について、自分なりに考え、取り組んでまいります。