定例会3日目、今日、一般質問します!
毎度のことですが、登壇原稿は早口で読みあげることになります。
よろしければ文字でも、ご覧ください。
(録画がアップされました→ https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1110
三鷹市議会録画中継より 2023.3.5追記)
一般質問の登壇原稿と、関連するリンク等をご紹介します。
(読み上げ時に時間短縮のため削る部分も入っています)
1 子どもに関する取組みについて
(1)子育て支援施策について
ア) ファミリー・サポート・センター事業について
昨年第1回定例会で、ファミリー・サポート・センター事業について質問した際、市長より「子育て世代を取り巻く環境が変化してきている中、本事業についても、御指摘のように見直しをしていく必要があるのではないか、検討が必要な時期に来ているという認識をしている」(会議録より一部抜粋)という説明がありました。
Q1 この間どのような検討が行われ、どのように見直されたのでしょうか。
イ) ベビーシッター利用料の一部助成事業について
ファミリー・サポート・センター事業の課題として挙げられるのが援助者不足ですが それによりサービスが利用できないという場合もあるとうかがいます。
市民の方からご相談を受け、ファミリー・サポート・センター事業の利用をご案内した際、「ファミサポは登録しているが、マッチングしなければ利用できないという不安定さがあり、結局、常に子供を預けるという意味での頼りにはならない」という大変厳しい言葉をいただいたこともありますが、この点はファミリー・サポート・センター事業の利用を考える子育て家庭が1度は感じることではないかと考えます。
Q2 現在三鷹市で行っている東京都の認定を受けたベビーシッター事業者を利用する場合の利用料の一部を助成する事業(ベビーシッター事業者連携型)は、対象者が待機児童の保護者等、限定的です。ファミリー・サポート・センター事業の現状を鑑み、一時的に保育を必要とする子育て家庭がベビーシッターを利用できるように、保育認定の有無を問わない利用が可能なベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)の実施も検討すべきではないでしょうか。
(参照) 東京都のHPより
・ベビーシッター利用支援事業(ベビーシッター事業者連携型)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bs4nendo.html
・ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bsitijiazukari.html
(2)中学校への自転車等での通学を許可する制度等について
三鷹市では、現在、市立中学校への通学は徒歩とされており、自転車やバスを利用することは認められていません。
市では「コミュニティ・スクール」を基盤とした「小・中一貫教育校」を展開し、小学校と進学する中学校の通学区域をそろえているため、住まいによっては、学区の 中学校より学区外の中学校の方が近いといった場合もあり、通学距離、通学時間に大きく差が出るといったご家庭もあります。
学校の往復にかかる時間は、中学生が自由に使える時間に影響します。例えば、通学に30分以上(往復1時間以上)かかる中学生が、自転車等の利用を希望している場合は、許可するといった制度の検討が必要ではないでしょうか。
Q3 自転車やバスでの通学の許可制の導入について、市の所見をうかがいます。
Q4 通学に片道30分以上かかる中学生を対象に、意見を聞く機会も必要ではないでしょうか。
Q5 現在の指定校変更を承諾する基準について、中学校の場合は、指定校への通学が困難となる交通事情などが認められる場合という事由を緩和し、学区の中学校より学区外の中学校の方が近い場合という事由のみで承諾できるようにするといった基準の見直しも必要ではないでしょうか。現状の運用とあわせて所見をうかがいます。
(参照)三鷹市HPより
・指定校の変更を希望するかたへ(「指定校の変更を承認する基準」)
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/001/001110.html
2 元気創造プラザの運営について
(1)施設の開館時間と休館日について
平成27年6月に策定された新川防災公園・多機能複合施設(仮称)管理運営計画(※)では「 第三章 施設の管理運営における基本事項」で、施設の休館日と開館時間の考え方について、市民の利便性とサービス向上を図るため、開館日や開館時間を拡充することと、曜日や時間によって開館しているエリアにできるだけばらつきが生じないよう休館日や開館時間の統一を図ることが挙げられていますが、一方で、ランニングコストの縮減ということも大きな柱で挙げられています。
(※ 新川防災公園・多機能複合施設(仮称)管理運営計画 https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/052/052520.html 三鷹市HPより)
コロナ禍を経た社会や市民の生活の変化、光熱費の急激な値上がり等、状況の変化もあります。平成27年当初想定していた開館時間について、利用実態による検証、場合によっては見直しの検討が必要ではないでしょうか。
また、休館日についても、現在月1日、年末年始のみですが、規模が大きく、多機能であるため、修繕やプールの清掃など、メンテナンスも様々必要な施設です。メンテナンスのための休館日も必要ではないでしょうか。
(開館時間・休館日 https://www.mitakagenki-plaza.jp/sports/closed.html SUBARU総合スポーツセンターHPより)
Q6 施設は夜10時まで開館しています。特に、夜間の開館について、一般利用と団体利用の状況について、どのように把握しているのでしょうか。また、現状と課題をうかがいま す。
Q7 メンテナンス日、またはメンテナンス期間のための休館日を設けることにつき、考えをうかがいます。
(2)施設を利用する子どもの付添い等について
現在、スポーツ施設を利用するにあたり、保護者の付き添いや送迎を注意事項で挙げてい ます。例えばプールは18時以降に4~6年生、中学生が利用する場合は18歳以上の保護者の送迎が必要とあります。
(SUBARU総合スポーツセンター プール利用「オ 入場制限について」 https://www.mitakagenki-plaza.jp/sports/index1023.html 三鷹中央防災公園・元気創造プラザHPより)
Q8 子どもの安全を考えると一定のルールが必要だと考えますが、実際にこの注意事項が守られているのかの把握や、守ってもらうための取組み、また、必要に応じた内容の見直し等について所見をうかがいます。
(参照)
・元気創造プラザHP ➡ https://www.mitakagenki-plaza.jp/
元気創造プラザの管理運営は、指定管理制度を用いて、公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団 が行っています。元気創造プラザでのイベント情報などがそちらに掲載されているのもそのためです。例えば、元気創造プラザで市主催で行うイベントは市HPでも広報がありますが、施設予約やスポーツ教室参加者募集(年4回)などの情報は、元気創造プラザHP(上のリンク)からとなっています。
・元気創造プラザについて 市HP➡ https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/038/038102.html
~市長・教育長・所管部長の説明~
(いただいたご答弁より要約しています)
1 子どもに関する取組みについて
(1)子育て支援施策について
■(Q1)ファミサポ事業の検討・見直し状況について
(市長)
ファミリーサポートセンター事業の見直しは中長期的な課題と捉えており、現在、個別の課題を整理しながら、事業の運営方法や活動内容の改善、充実に向けた取組の方向性を模索している。
その過程で、地域における会員同士の助け合い、支え合いの理念に基づいた相互援助活動という本事業の本質や制度の趣旨に立ち返り、今後のサービス提供の在り方を検討していくことが重要であると考えている。
会員相互の援助を基本とするため、常に安定した支援の提供が困難となるケースが生じていることは、制度の性質上避けられない面もあるが、ファミリー・サポート・センターでは充足し切れないニーズについては、他のサービスにより対応することなど多角的な子育て支援を展開できるよう取り組む必要があると考えている。
援助会員と利用会員が必ずしも対称的ではないため、サービスが維持できなくなってくる。どういう形にしていくべきなのかは、支えてくださっている会員の皆さんの意見も聞く必要もあり、行政だけで議論を進めるわけにはいかない。その意味では検討にそれなりの時間がかかると思っている。
■(Q2)保育認定の有無を問わない利用が可能なベビーシッター利用料の一部助成事業について
(子ども政策部長)
三鷹市ではこれまで待機児童対策としてベビーシッター利用支援事業を実施し、保育園に入れなかった保護者を支援してきたが、保育認定を問わずに利用できるベビーシッター利用支援事業については、都の補助事業の活用などにより実施することは可能と考えるが、ファミリーサポート事業の状況や、保育施設での一時預かりの利用状況などを踏まえながら今後検討していく。
(2)中学校への自転車等での通学を許可する制度等について
■(Q3,4,5)中学校への自転車やバスでの通学の許可制の導入、通学に片道30分以上かかる中学生を対象に意見を聞く機会、指定校変更を承認する基準に関して
(教育長)
三鷹市では、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進しており、小学校と進学する中学校の通学域をそろえている。このことは、義務教育9年間の指導に責任を持って学園内の小・中学校間の強固な連携と交流を通して、一体感のある学園としての教育を推進する上で基礎となるものと考えているため、中学校への進学に際し、距離要件のみでの指定校変更を認めることは適切ではないと考えている。しかしながら、現状の運用としては、個々の児童・生徒やご家庭の状況など様々な事情に配慮するという中で、学校と教育委員会が連携してきめ細やかな対応を行っている。
そこで、(成田の提案の)通学時の公共交通機関の利用について、学校長が個々の児童・生徒の状況や事情を丁寧に把握した上で、学校長の判断により利用が可能となるよう、速やかに検討していく。
(教育部長)
一方、自転車での登校については、自転車事故発生のリスクなど安全管理上の様々な課題があることから、現時点での 許可制の導入は難しいと考える。
その一方で、通学に片道30分以上かかるような生徒さんは、自由に使える時間に影響があるということは理解するため、今後の検討の際にはしっかり当事者である中学生の意見、そしてPTAやコミュニティ・スクール委員会委員、現場の先生方の意見等も聞く機会も必要だと考えている。
2、元気創造プラザの運営について
(1)施設の開館時間と休館日について
■(Q6)元気創造プラザの夜間の個人/団体の利用状況、現状と課題について
(市長)
元気創造プラザ内のSUBARU総合スポーツセンターの午後6時以降の夜間利用枠では、団体利用の延べ人数はコロナ前の平成30年実績でお示しすると6万2,345人、全体の22.2%。
プールとトレーニング室の一般の個人利用については、 個々の利用者の任意の時間からの利用となるため、時間帯別の統計はないが、プールとトレーニング室のスタッフの目視による人数把握によれば、本年度のこの間の状況では、午後6時以降に係る夜間の利用者が、プールで全日の1日の約2割、トレーニングで同じく約3割。団体利用、個人利用ともに多くの方に午後6時以降の夜間枠を利用いただいていると把握しているところだ。
夜間利用の課題としては、午後10時が閉館時間であることから、片づけや着替え等の時間を含めてなるべく速やかな退館へのご協力をお願いしているところだ。
■(Q7)メンテナンス日またはメンテナンス期間のための休館日
(スポーツと文化部長)
施設の維持管理には、建築、電気、消防、空調、給排水設備など多くの保守点検作業が必要だが、月1回の休館日を活用して、適切に計画的、効率的に行っている。なお月1回の休館日とは別に、法定点検により年に一度、例年6月の日曜日に全館停電とするために休館日を設けている。
プールのメンテナンスには一定の日数を要するため、例年、年末年始の休館に合わせ前後の数日間をプールのみ休みとするなど適切な対応を行っている。
このほか、例えば芝生が傷んで養生が必要というような場合には、エリアを区切って養生など工夫をして対応している。
今後も休館日を有効に活用しながら、適切に施設運営を行っていきたい。
■(Q8)子どもの安全に配慮した施設利用について
(スポーツと文化部長)
子どもの安全に配慮した施設利用のルールは、施設の利用にあたっての注意事項として示している。プールや種目別個人開放については、小学校3年生までのお子さんの利用に際して、終日18歳以上の保護者の付添いを必要としている。また、小学校4年生から中学生までのお子さんが午後6時以降に利用する場合には、保護者の送迎をお願いをしている。
これらの内容については、ホームページへの掲載、施設内ラックへのチラシの配架、施設内での掲示を行い周知に努めているところだ。今後も、例えば子ども向け教室の申込み時に保護者の皆さんに丁寧に説明するなど、引き続き安全安心な施設運営に努めていきたい。
~以下、再質問とご答弁
(成田)
午後6時からを夜間利用としてご説明いただいた。夜間9時~10時枠というのもあるが、この時間帯については人数はどのように把握しているか。
(スポーツと文化部長)
PM9時~10時について、スポーツセンターの団体利用では 年間約7,000人、個人利用(目視の計測)は1日に対して10%前後(最大で15%ぐらい)の利用だと把握している。
(成田)
管理運営計画は平成27年に計画策定されている。当時、施設を作るときはサービスの拡充が必須だということで開館時間を10時までとしている。社会の変化等も含め、本当に10時まで開館する必要があるのかという点について、私は疑問があり質問している。
(スポーツと文化部長)
いろんな施設を複合化してつくった施設だが、それぞれの施設で少しずつ開館時間が異なっていた。そういう意味では一番長いところ(社会教育会館は夏季に午後10時までの開館時間)に合わせつつ、全体を管理運営するという考え方で計画したという経緯がある。
特にスポーツセンターについて、夕方~夜間にかけての利用は、日中、市内にいらっしゃらない方、仕事の後で来館されるといることも含め、一定の利用があると考えている。
もちろん利用実績とコストパフォーマンスのことについて丁寧に見ていく必要があるということは理解をしているが、現状ではかけているコストに対して利用が少ないとは認識していない。
(成田)
認識はわかった。ただ、今、提示いただいた数字も平成30年度のコロナ前だ。コロナ後のどのような実績になるのかは注視していただきたい。
続いて、子育て支援施策について。
今回、アウトリーチ(訪問)型の子育て支援策を充実させてほしいということで質問している。最近、子どもの祖父母について、遠方だとか、高齢で預けられないとか、働いていて頼めないとか、そういうような事情もよく伺う。
ベビーシッターもマッチングしてから利用というところは変わらないが、手が足りなくて本当に困っているという状況の中で利用を考える子育て家庭の困り事の解決に助かる面があるのではないか。
また、民間が入るということは、フアミサポ事業が対応できないところを補うといった面もあると思っているが、考えをうかがう。
(子ども政策部長)
子育て支援のサービスは、時代を追うごとにいろんなサービスができている。ファミサポの説明でもあったが、当初こういった制度ができたときの時代背景と、現状が違ってきているということもあり、アウトリーチ型の支援も、今非常に求められるということは認識しているが、整理し切れなくなっている部分もある。
しっかり整理をしながら、全体で隙間がないような形で支援が行われることを目指したいと思ってる。成田の指摘の点も踏まえて研究しながら、ニーズにしっかり対応できるような形で検討していきたい。
(成田)
そのようなことを、引き続きの検討をお願いする。
続いて、中学校への自転車等への通学の許可制度について。
公共交通機関については、許可制度導入していただくということだった。
自転車については、難しいということだった。難しいと懸念する点には、駐輪場をどうするか、といおったこともあると推測するが、対象になるような長時間をかけて歩いて来られる生徒さんはそう多くないと思うので、そういう意味ではすぐに対応できるという話だと思っている。
対象者は多くないし、歩くのが変えられないルールだと思っているというケースは子どもの場合多い。どのような対応をしていくかというのを、大人だけで話しているんじゃなくて子どもベースで話していくというのが大事ではないか。
(教育長)
今の時代、子どもに関わることは、子どもからも意見を聞くというのが常識になりつつある。子どもはもちろんだが、関係者にも話を聞きたいと思っている。
自転車については、校長先生方も許可してあげたいが、原則として車道を走ることもあり、事故などが起きた場合は命に関わる。そういうリスクを取ってまでというふうなこと は、やっぱり責任問題がどうとかというよりも、やっぱり命に関わってくる。教育者としては、 そう簡単にいいですよと言うことはかえって無責任だろうという意見もある。
まずは公共機関(バス)で、利用状況を見ていく。子どもたちや学校、コミュニティ・スクール委員さん、PTAの方にご意見を伺いながら決めていけたらと思っている。できれば、新年度から始めたい。
(成田)
公共交通機関の利用許可については、そのようにお願いしたい。
議会事務局の調査係を通じた調査では、武蔵村山市では市の教育委員会として「市立学校に通う際の通学方法の基本的な考え方」を出している。(この中で、直線距離で原則 2.1キロ以上離れている場所から通学する生徒について、保護者の申出により、ヘルメットの着用や自転車保険加入といったことが必須ですと書かれて、徒歩以外の通学方法についても認められている。)
個々の学校での判断はもちろんだが、教育委員会が、学校長が許可できる方法を具体的に示しておくということも必要だと思う。教育委員会が考え方を示すという点について所見をうかがう。
(教育長)
早急に示して、校長先生方とも共有したい。
(成田)
制度があっても、使われないということにならないよう、この点お願いしたい。
今回も、特に子育て・教育に関する事業については、現状に合った事業の検討や見直しが行われていくべきという考えのもと、質問いたしました。
(再質問や市側の説明などを追記しました 2022.3.22)
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