任期内(~2023.4)で一般質問できるのも、今回を入れて3回…。
テーマ決めに迷いましたが、
まだ三鷹市議会で取り上げられていない(=議事録に載っていない)ことについて
質問することにしました。
一般質問の登壇原稿をご紹介します↓(明日読み上げる予定の原稿です。)
既存の方法でのニーズ把握が難しい施策について
(1) ご当地ナンバープレートについて
国交省では、地域の風景や観光資源を図柄とすることにより、地域の魅力を全国に発信することを目的に、平成30年10月1日から地方版図柄入りナンバープレート、いわゆるご当地ナンバープレートの交付を開始しました。 第1弾、第2弾の募集を経て、令和4年4月26日から新たな地方版図柄入りナンバープレートの導入等の申込みの受付を開始しています。
すでに導入している自治体のHPでは、アンケート等で区民の要望が多かったという記載があります。
Q1 三鷹市では、地方版図柄入りナンバープレートに関する市民の要望をどのように把握しているのでしょうか。
三鷹市のように登録自動車数が基準を満たさない自治体がもし地方版図柄入りナンバープレートを導入するには、複数の市区町村を含む地域での導入が必須となります。
Q2 三鷹市での地方版図柄入りナンバープレートの導入の可能性について、市の考えをうかがいます。
(ご参考)
・地方版図柄入りナンバープレート 国土交通省HP
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000036.html
・導入している都内自治体のHP
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/shigoto/005/004/index.html (世田谷区)
https://www.city.suginami.tokyo.jp/faq/douro/etc/1003652.html (杉並区)
https://www.city.koto.lg.jp/101010/kurashi/kotsu/numberplate/gotochi.html (江東区)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/promotion/senryaku/1007462.html (板橋区)
https://www.city.katsushika.lg.jp/information/1000082/1016778/index.html(葛飾区)
(2) 里帰り出産に関する子育て支援について
現在、都内の複数の自治体では、第2子以降のお子さんを出産するために市内在住の祖父母のもとへ里帰りした場合の、市外在住の上のお子さんが受けられる一時保育のサービスが展開されていますが、三鷹市では、のびのびひろばやほしのこの一時預かり利用は、現在、市内在住のお子さんといった要件があります。
また、祖父母が孫を預けるために一時保育を利用したいというようなニーズ把握は難しいのではないかと考えます。
Q3 現在、このようなサービスのニーズをどのように把握しているのでしょうか。
Q4 祖父母が市民である場合は、祖父母と市外在住のお子さんが一時保育のサービスを使えるようにすることも検討する必要があると考えます。現状と、里帰り出産に関する支援の在り方について市の考えをうかがいます。
すくすくひろばなどの親子ひろばの利用対象児は、HP上では市内在住のお子さんとの記載があるものの、祖父母が市内在住の場合は、里帰りしている市外在住のお子さんも利用可能だと聞いていますが、これは問い合わせて初めてわかる情報です。
Q5 市内在住の祖父母宅への里帰りを考えている市外の保護者が知りたい情報にきちんとたどり着けたり、自分が使えるサービスであることを認識するといった観点で、情報発信の改善が必要だと考えますが、市のご所見をうかがいます。
(ご参考)
・里帰り出産にともなう一時保育 台東区HP
・一時預かり 福生市HP
https://www.city.fussa.tokyo.jp/life/child/nursery/1002591.html
↑「里帰り出産に伴う一時預かりも対象としています。」と記載があるので、検索でもヒットしてページにたどり着けます。
(3) 学校での法務相談体制について
文部科学省がH31年に行った「教育委員会・学校における法務相談体制に関する調査」の結果によると、約半数の市区町村教育委員会が、「10年ほど前と比べて法務相談が必要な機会が増えているか」という問いに「増えている」と回答し、「増えていると感じる場合、それはどのような背景や状況の変化がある と考えるか。」という問いへの回答に、保護者対応に関すること、いじめに関すること、学校事故対応に関すること、虐待に関すること、子ども同士のトラブルに関することなどという項目が挙げられています。
Q6 現在、法務相談が必要と思われるケースへはどのように対応しているのでしょうか。
また、現場の先生方の法務相談体制に関するニーズや意見はどのようなものと認識しているのか、ご所見をうかがいます。
スクールロイヤー制度を導入している自治体では、定期的に相談を行える形や必要に応じて相談を行う形、また、教育委員会が窓口となるのか、各学校の教員が直接相談できるのか、さらに、先生だけでなく生徒の保護者も相談できる形もあったり、弁護士の選任方法についても、直接契約するのか、地域の弁護士の団体と連携するのかなど様々です。
Q7 スクールロイヤー制度に関して、他自治体の事例等を積極的に研究し、三鷹市での導入に向けた検討もなされるべきではないかと考えます。現在の検討状況と導入可能性について市の考えをお伺いします。
(ご参考) 文部科学省HPより
・スクールロイヤーによる教育委員会の法務相談体制の整備について
https://www.mext.go.jp/content/20210507-mxt_senmon02-000004671_1.pdf
・教育行政に係る法務相談体制の充実について
https://www.mext.go.jp/a_menu/houmusoudan/index.htm
~市長・所管部長の説明~
(いただいたご答弁より成田が要約しています)
・ご当地ナンバープレートについて
~市民の要望の把握と、三鷹市での導入可能性について(Q1,2)
(市長)
導入台数の要件は、単独市の場合には、登録車数は10万台以上、軽自動車が17万台以上、複数市の場合は、登録車数が5万台以上、あるいは軽自動車8.5万台以上となっている。
三鷹市は現在、登録車数は4万3千余、軽自動車は1万3千台ちょっとで、単独での導入台数の要件を満たしていないので難しい面があると思うが、面白い提案だとは思う。
プレートに図柄が入り魅力的になり、観光に役立つなどの面があると思うが、市内の車の保有台数を2倍にする、というようなことも現実的ではない。市で検討するとすれば、国交省の基準そのものを変えるように国に働きかける、あるいは、東京都も都道府県での導入募集について検討しているという話もきいているのでそれらの状況も確認しながら一体となってできるのかどうかの検討、そういう形になるのではないか。本当に実現するとなれば三鷹市にとってもプラスになると思っている。
市民要望の把握は、状況を見ながら、必要であればきちんと対応していきたい。
・里帰り出産に関する子育て支援について
~市内在住の祖父母宅への里帰り時の上の子の預け先のニーズ把握、
一時預かりの現状、里帰り予定の市外の方への情報発信の改善について(Q3,4,5)
(子ども政策部長)
一時保育の利用について。現在、子ども発達支援センターほしのこをはじめとする5か所の一時預かり事業施設が、原則市内在住を要件としているが、それ以外のほとんどの私立の一時預かり事業所ではそのような要件がない。したがって、市外にお住いの方から、里帰り出産時の一時保育利用に関する問合せが市にあった場合には、主に、民間(私立)のサービスをご案内している。
しかしながら、中には在住要件のある施設を希望されるケースもあり、定員に空きがある場合などには状況に応じて受け入れるといった柔軟な運用をしている。
ニーズ把握に関して。市内の一時預かり事業所からの報告の中では、利用者の居住地や理由などの詳細は報告されないので、里帰り出産時の利用実績は把握できてないが、市に問い合わせがあった里帰り出産時の利用件数は毎年度5~6件程度と認識。
こうした状況を踏まえ、今後は、現在の運用に制度を合わせていくことも含め検討するとともに、情報発信についても、必要とされる方が必要とする情報に確実にたどり着けるよう改善を図っていく。
・学校での法務相談体制について
~法務相談が必要と思われるケースへの現在の対応、学校現場のニーズや意見の認識、
スクールロイヤー制度の導入に向けた検討について(Q6,7)
(教育長)
学校が法務相談が必要と考えられる場合は、市や教育委員会と同様、市の常勤職員である法務監に相談することができる。学校からは、法務監に相談できることにより、安心して学校運営に取り組むことができると話を聞いている。
また、市教育委員会も様々な問題、例えば、クレームなどについても訴訟を辞さないというようなケースも最近は多くなってきている。そういう場合には法的にどう解決できるかについてアドバイスをもらうなどしているが、そういうことに至らない前に解決するように図っているところではあるが、市教育委員会も大変助かっている。
スクールロイヤー制度について。先行自治体の資料、文科省や弁護士会の関係資料を入手しているが、現状は法務監への相談で様々な事案に対して迅速に法的助言をいただくことができており、今後も同様の体制で対応していただければと考えている。
~以下、再質問とご答弁
(成田)
ご当地ナンバープレートについて。市長が好印象だったことは受け止めた。確かに、三鷹市単独では台数が足りず、導入要件は満たしていないが、この施策を取り上げたのは、2つ理由がある。
1つは、市の観光施策は、みたか都市観光協会が大部分を担っているが、コロナ禍の長期化で、既存の方法の観光や地域振興策に行き詰まり感があるとするならば、新たな視点での施策の検討が必要ではないかという点。観光協会ではなく、市が行える観光施策を考える必要があるのではないか。
2つめは、三鷹市観光基本方針(H29策定)によると、方針の基本理念に「市民が観光大使」ということがあり、ある意味合致する部分があるのではないかという点。つまり、市民がご当地ナンバーをつけて車を走らせることで、大きくとらえると観光大使になっていると。
改めて所見をうかがう。
・(ご参照)三鷹市観光基本方針
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/066/066809.html (市HP)
(生活環境部長)
ご当地ナンバーは台数の基準を満たしていないので難しいという認識だが、シティプロモーションや地域振興という意味合いで三鷹市の魅力を発信するということの重要性は認識。ご当地ナンバーに限らず、様々な方法を研究するなどして推進していきたい。
(成田)
この施策については、すぐに何かするというのはなかなか難しいとは思うが基準の変更もありえるし、三鷹市も全く関係ない話ではないと思っている。また、三鷹市は近隣市をまたぐようにバスも走っており、複数市での取り組むことも含め、様々な可能性のある事業だと考え、今回取り上げた。
続いて、里帰り出産への支援について。今回、運用に制度を合わせる、見直すということで、説明いただいた。そのように進めていただきたい。市も、民間(私立)保育園の一時預かりについて、どの程度やっているのか等、把握しているということで理解した。
私立の保育園の預かり事業は、里帰りのようなケースも利用でき、その情報を窓口で問合せてきた方にご案内していると、これは丁寧な対応でよいとは思う。
しかし、当事者の方からのお話を聞いたが、サービスにたどり着くまでの情報収集に負荷がかかりすぎてはいないだろうか。
****↑ 上の部分の補足 ↓
【市の窓口に問合せ ➡ 教えてもらった一時預かり施設(数園)に連絡して登録などの確認 】
ほとんどが電話連絡 電話連絡の際に保育園はいつなら電話をかけても迷惑でないかなどの配慮、仕事の合間のお昼休みなどに電話。
(実際、私も情報収集してみました↓
きっずナビを利用し、一時預かり施設検索をして、貼ってあるリンクを飛んでも、私立保育園のHPに行くのでやはりメインは保育園の情報で、一時預かりに関する情報にたどりつくのが大変(載ってない場合も)で、やはり電話での確認になると思います…)
そして、そこから、実際に利用するかの判断や、利用するなら登録・予約のための手続きが必要になります。
****
実績の把握については、正確には把握してないという答弁もあった。都内自治体へ行った里帰り出産の支援に関する調査で、令和3年度の利用件数が0件とか数件、把握していないという自治体が実は多かった。しかし、台東区は32件という実績があった。この理由を知りたいと台東区のHPを確認したところ、「里帰り出産に伴う一時保育」というタイトルのページが、一時保育とは別に作られていた。対象の方がしっかり情報にたどり着けているから、実績があるのはないか、と考えている。
自分の住む自治体の子育て情報は知っていることもあると思うが、他自治体の子育てサービスは知らないことも多く、まずはHP検索で探すのではないか。なので、情報発信の仕方が大事になってくる。
里帰りの実績を把握することはニーズの把握にもつながる。次年度以降はしてもらいたい。
(子ども政策部長)
里帰り出産時の一時預かり事業については、答弁した通り、市にご相談いただければ、ほとんどの私立保育園の一時預かり施設で受け入れ可能と確認しており、今後はHPでもしっかり明記していきたい。
情報提供について。里帰り出産を三鷹でされる方については、(所管の違う健康福祉部の)保健センターでも一定程度把握ができているということを今回確認し、里帰り出産時に利用できるサービスの一覧を個別にご案内することも可能だと確認できた。(👏) 情報を求めている方のニーズに応じてしっかり情報提供できるよう、改善を図っていく。
(成田)
学校の法務相談体制について。このままの体制でという説明だったが、現在の市の法務監の活用だけで足りているのか。もう一度確認する。
(教育長)
現在のところ、十分足りている。
(成田)
今回取り上げたのは、スクールロイヤー制度導入も含めて、学校現場での問題の早期解決というところ、特に保護者と先生方の信頼関係を保つことにつながると思っているから。子どもに一番近い先生のメンタルが落ち着いていることは、子どもたちの教育環境をよくすることに還元されると考えている。
スクールロイヤー制度については、都内自治体へ行った調査で、23区では16区で導入、26市でも5市が導入(今年度導入する自治体含む)、7市が検討中という回答だった。
今回の一般質問にあたり、既存の方法でのニーズ把握が難しい施策ということで、3項目全てにつき調査(議会事務局調査係を通じた調査)を行っている。
調査結果は全て担当部にシェアする。三鷹市での施策の検討に生かしていただきたい。
(市側からの説明・再質問などを追記しました。 2022.9.22 )
これまでの定例会スケジュールは、定例会3日目は、午前中で終了する一方、
1日目、2日目の終了時間が、7時や8時台になるといったことがありました。ですが、
今回は、1日目は5時前に、2日目は5時台に終了しています!!
(終了時間に関する要望を出して、通りました!↓ https://chihironarita1904.amebaownd.com/posts/36985308
↑このリンクの下の方に書いています)
1日目、2日目を終えて、個人の感想になりますが、負担感が、全然違いました…!!(生活関連の事前準備、当日の負担、体の疲れ度など…)
3日目は、終了時間が午後になりますが、5時前には終わります。
今回の一般質問で、他の議員の質問内容でも注目する項目がありました。市立保育園の機能転換、学校での生理用品、スクール水着に関すること、など。
質問項目は、リンクのページ下の方に進んでいただき「一般質問通告一覧」をご参照ください。
https://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/activity/schedule/2022/custom_2022c.html
三鷹市議会インターネット中継(https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=gikairesult&gikaiid=57)の録画をご活用ください✨
↑ 質問への市側の説明で、市が現在どのように考えているのかがわかります。
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