8月30日から、9月定例会が始まっています。8月30日と9月2日は議員から市側に、市政に関する質問をできる日です。(一般質問)
http://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/activity/schedule/2019/custom_2019c.html
今回、「妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援について」というタイトルで、
すでに行っている市の事業である、妊娠期の面接、産後ケア、産後うつ対策、一時預かり、子育て相談事業の、在り方や実績と今後の方向性を質問し、
今不足している子育て世代の女性の運動・スポーツの機会づくりに関しての提案をしました。
産前産後、子育てに関することは、言いたいことがたくさん!
想いを込めれば込めるほど、原稿が長くなってしまい、
ここは削りたくない、ここは少しでもワードを入れたい、など
時間内に収めるための調整作業が大変でした。
(けっこう悲しい作業です…)
ですが、産前産後、乳幼児子育てについて、課題がそれだけあると改めて意識しましたし、
原稿を作り、議場で発言することは、
私が市議会議員になろうと思った原点を再確認をする機会にもなっています。
(一般質問 読み原稿)
三鷹市が現在行っている産前産後から子育て期への切れ目ない支援の取組みについて、母親自身へのケアの必要性の観点から、子育て女性当事者の目線を加えて、質問を行います。
質問1 妊娠中の女性は体の変化や不調もあり、それが初めての妊娠であれば、戸惑いや不安で、精神的にもつらい状況となることもあります。ゆりかご面接のこれまでの実績と課題について、市長のご所見をお伺いいたします。
質問2 出産後は、ダメージを受けている母体の回復のために、育児を行いつつも、体を休めることが重要です。産後ケア事業ゆりかごプラスは、ニーズも高く、稼働率も高いと聞いています。その一方で、1日2組までで、利用したいが予約が取れなかったとか、宿泊できるショートステイのサービスもほしいという声もあります。産後ケア事業の課題と今後の取組みをお伺いいたします。
質問3 ゆりかご面接のアンケートで、出産後利用したいサービスとして「一時預かり」のワードが多くみられニーズがあることがうかがえる結果となっています。
利用料金の設定については、現在、三鷹市子ども家庭支援センター条例で「1時間を単位とする場合は1人につき750円を超えない範囲内で」としています。三鷹市では、一時保育ほしのこをはじめ、のびのびひろばや認可保育園などの一時預かりも600円とする施設が多いですが、この利用料金の設定について考えをお伺いいたします。
質問4 産後うつは10人に1人がなるといわれ、母親自身が苦しむとともに、子どもへの影響も大きいため、産後うつの防止に力を入れるべきと考えます。
今年度の施政方針に、「産後うつ病対策事業において、心理相談員による母親への相談体制の強化を図る」とありますが、その具体的な取組みについてと、産後うつ防止の現状と課題について考えをお伺いいたします。
質問5 母親自身についての相談窓口が不足していると感じます。HPを見ても、子育てに関する様々な相談の案内はあるものの、産後うつや母親の心のケア、というようなワードの入った相談窓口は見当たりません。
母親自身の相談を受けられる体制づくりについて三鷹市の考えをお伺いいたします。
妊娠期から子育て期と、時間軸に対する意識をもった支援に取り組んでいますが、抜け落ちているように感じるのは、母親自身の健康に関する視点と取組みです。
平成29年度に実施されたスポーツ庁の調査によれば、20代~40代の女性の中でも、「特にフルタイムで働く女性や子育て中の女性は、仕事や育児による時間的な制約が大きく、運動・スポーツの実施意向が低い」とし、
その一方で若いうちの体力や運動習慣が将来的な健康問題を引き起こす可能性があることから、20~40代から運動・スポーツに取り組むことの重要性が見直されていると書かれています。三鷹市としても、子育て世代の女性のための運動・スポーツの機会づくりを推進していく必要があると考えます。
質問6 現在三鷹市では、三鷹市スポーツと文化財団の取り組みも含め、子育て女性のための保育付きの運動・スポーツの講座は行っていますか。
質問7 また、20代~40代の子育て女性のための運動の機会づくりについて、三鷹市の今後の取り組みや方向性についてお伺いいたします。
10分の持ち時間(自分が発言できる時間)を有効に使いたいと思っていますが、
自分がすごく緊張するのは目に見えているので、アドリブはほぼ無理…
ということで、
言うべきことをしっかり詰め込んだ再質問の原稿を念入りに作り、
それをちゃんと読めればよいという状態にして臨みました。
最初、登壇して読むときはまとめて質問しなければならないですが、
再質問は、そうしなくてよいので、今回1問1答式にしました。
再質問は読み原稿を市側に提供していません。
画像では、原稿は読んでいますが、ライブ感を少し楽しんでいただけるかと思います。
また、語尾や言い回しで、秒数が違ってくることに気づき、
今回、発言時間を節約するため、質問の際に「いかがでしょうか?」と言い切るということを意識しました。
口調が少し荒くなってしまった…という反省点があります…。
次に活かします…
(市側の答弁の後の再質問)
まずは、質問2について、 (←産後ケアの拡充を検討してほしいという考えから)
出産施設の退院後に頼れる場所が存在することは、大変大きな意義があると考えます。他の自治体で、産婦人科や小児科の1室を利用して実施しているという事例もあります。新しく施設を作らずに空き部屋を活用させてもらえばスピーディな対応ができます。その点を踏まえた積極的な働きかけを医療機関にしていただき、産後ケアの拡充をご検討いただけないでしょうか?
(再々質問) 場所や予算の確保がなかなか難しい、ということでしたら、アウトリーチ型、訪問型はいかがでしょうか?施設がなくても行えますし、その方のご家庭で、実際の生活に即して、より具体的な指導などが受けられる点で、大変有用ですし、金額的にも、日帰り型や宿泊型よりおさえて実施が可能だと思います。実際に、加古川市では、日帰り型の6割程度の料金で訪問型が行われています。考えをお聞かせください。
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次に、質問3についてです。(←一時預かりの料金設定の見直しが必要だという考えから)
東京都の26市の同様の事業の料金と比較したところ、三鷹市の1時間あたり600円は、一番高いレベルであると確認しています。(市の直営→小金井市で半日で1000円、武蔵野市2時間1000円、調布市4時間以内1500円)
H31年3月の子育て支援ニーズ調査報告書によれば、一時預かり保育を利用していない理由で、5人に1人以上が「利用料金がかかる、高い」からとしています。料金による、利用の一定のハードルがあると考えられます。
子育て世代を取り巻く環境は変わってきています。働く親世代も増えていますし、遠くに住む親の力を借りられず、父親も仕事で忙しく、育児や家事を一人で頑張っているお母さんも多いです、またそのような人を支援する必要性も、高まっています。
在宅子育て支援として、料金設定の見直しをしていただけないでしょうか?
(再々質問) 1歳も5歳も、みんな1率1時間600円という現在の料金設定が、高いと感じる理由かもしれません。昭島市では、0~2歳児は一時間500円、3~5歳児は300円という料金設定です。子どもの年齢によって料金を変えるような料金設定も今後検討する必要があるのではないでしょうか。考えをお伺いいたします。
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次に、質問5についてです。(←相談窓口の在り方、周知の仕方を検討してほしいという考えから)
産後、母親たちが抱えている悩みは、多岐にわたります。例えば夫婦関係の悪化については、これまでは家庭内の話とされてきましたが、最近は、産後クライシスという言葉もあり、社会問題だという認識が出始めています。
赤ちゃんのお世話に大半の時間を取られ、産後心身ともにダメージを受けている状態の中、お母さんたちが安心して過ごすためにも、多岐にわたる相談をうけられる体制づくりが、今求められています。
お母さん自身の相談ができることを前面に出して、多岐にわたる相談をできることを示すことが、必要なのではないでしょうか?考えをお伺いいたします。
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質問6と7についてです。(←産後の女性の健康づくり、運動・スポーツの機会の創出に力を入れてほしいという考えから)
必ずしも、託児が必要、というわけではないと考えています。預けるのも準備が一苦労ですので。
ただ、産後は、誰々ちゃんのママと呼ばれ、お母さんの自身の名前で呼ばれる機会は生活の中でほとんどありません。赤ちゃん中心の生活をしている中、お母さんを主語として、自分自身の健康のために時間を使うことがあってもよいのではないでしょうか?
具体的な提案は2点あります。
1つ目。全戸配布される、スバル総合スポーツセンターのスポーツ教室のお知らせには、ベビー・キッズ向け、男性向け、60歳以上の方向けという対象者を絞ったプログラムがあります。ここに、産後の母親を対象とした「体力回復プログラム」もいれていただけないでしょうか?
2つ目。子育てでは抱っこや授乳、おむつ替えをはじめ前傾姿勢になることが多く、猫背になって肩こりや腰痛になりがちです。これらの症状の改善と、セルフメンテナンスの習慣化を目的とした運動教室を市の事業として検討していただけないでしょうか?
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最後に、「人生100年時代」と言われる中、子育て後も続く長い人生を視野に入れ、女性が体力の維持や自身の健康管理について、早い時期から考えていくことが重要となります。
また、産休・育休制度を使い、復職する女性も増えていますが、子育てと仕事の両立はまさに、体力勝負です。産後の心身のダメージを引きずらず、元気に働ける女性が増えることで、言葉は好きではありませんが国の掲げる「女性活躍」にもつながります。
また、出産を通して女性が自身に対する健康の意識を高めることを行政が推進し、のちの健康寿命をのばすことにつながれば、医療費の削減にもつながり、長期的に見れば、未来への先行投資にもなると思います、ぜひ前向きなご検討をお願いいたします。
今回、母親への意識、認識が欠けているという気持ちが大きくありました。
例えば、質問5で取り上げましたが、
今ある子育て相談窓口に行って、母親自身の相談ができるのは、私も知っています。でも、初めて利用する母親は、知りません。
はっきりと、産後の母親自身の相談を受けられますと、載せるべきです。ワードが抜け落ちていては、自分は対象ではないと考え、または検索にすら引っかからず、何の情報にもなりません。
また、質問6と7で、
ヨガなど、産後の子育て女性「も」参加できるプログラムを実施しています というご答弁がありましたが、私が指摘したかったのは、まさにそこ、
産後の女性も参加できる = 表示しない では意味がない のです。
そして、表示していないということは、行政側が認識していない ということです。ですから、意識を持ってください、とお願いしたかったのです。
また、前回の一般質問と今回の質問3で取り上げた一時預かりについては、
料金だけでなく制度が長い間、ほぼ何も変わっていませんし、変えますというような方針はありません。5年前の子育てニーズ調査でも、高いことを理由として利用しないと回答している人が5人に1人以上いました。調査の分析の在り方も指摘させていただきたかったです。
・・・だいぶ長い文章になりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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