本会議4日目は、即決議案の採決 と 各会派からの代表質疑(※) という日程です。
(※ご参考)来年度予算議案の採決までの流れ
本会議3日目に、来年度予算の議案が市側から上程
➡それを受けて、本会議4日目に、来年度予算の議案に対する各会派の代表質疑 ①
➡来年度予算の議案を、予算審査特別委員会に付託②
➡予算特別委員会で審査⓷
➡本会議5日目(3/27)午後から、その他の委員会に付託された議案とともに、採決 ④
可決されて、はじめて来年度予算の成立 となります。
3月定例会は、本会議4日目と5日目は、どうしても長くなってしまいます。
この一連の流れは、ネット中継されており、録画でもご覧いただけます。
諸派の私も、会派の持ち時間(7分)での代表質疑をいたしました。(交渉会派は20分)
今回の代表質疑では、4つの項目について質問しました。
代表質疑の内容をご紹介します。
【参考】
・令和7年度の施政方針➡https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/037/037789.html
・施政方針 ・ 予算概要➡ https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/037/037785.html
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こちら、①②で分かれているので、ポータルでご覧になるのがよいかもしれません https://mitaka-e-book.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjo1NTI5NzJ9&detailFlg=1&pNo=1
※市側の説明、再質問を追記しました。2025.3.21
令和7年度予算に関して4つの項目について質疑を行います。
1 物価高騰に伴う学校給食用食材購入費の増額
と 学校給食代替補助金の創設について
(ご参考 予算概要P.128)
まずは、学校給食用食材購入費の増額についてうかがいます。
質問1 ここ数年の物価高騰の中では学校給食費の単価を据え置きし、令和7年度から引き上げることとしています。
単価改定をしなかった背景と引き上げの経緯、また引き上げを平均14%とした根拠をうかがいます。
質問2 予算概要では「引き上げ後も東京都の補助制度の基準内となる見込み」という記載がありますが、今後の単価設定の在り方について所見をうかがいます。
学校給食については、特に無償化後から、様々な意見をうかがうことから、関心の高まりを感じるところです。
この間、中学生から、実際に給食を食べる中で、提供されている給食の献立や味、量からすると、1食当たりに適切な予算がついているのか疑問に思ったというお話をうかがいました。
質問3 現在の情報提供では、児童生徒や保護者の十分な理解を得るには足りないのではないかと考えます。学校給食費の単価設定が自治体主導となったことも踏まえ、この機に、学校給食全般について、情報量の充実、情報提供の在り方を検討する必要があると考えます。所見をうかがいます。
次に、学校給食代替補助制度の創設についてうかがいます。
市立学校にお弁当を持参する必要のある子どもたちを補助の対象としていますが、物価高騰を理由とする代替補助制度の創設という視点で考えると、物価高騰の影響は対象外のご家庭にも及んでおり、対象範囲の拡充は今後の検討課題となると考えます。
質問4 学校給食代替補助制度の対象を検討する際に、対象外のご家庭、例えば、都立以外の特別支援学校に在籍しているお子さまのご家庭や、私立学校に通うお子さんのご家庭については、どのように検討したのかうかがいます。
2、寄贈物件の活用について
(ご参考 予算概要P.62)
下連雀1丁目の寄贈物件の活用については基本的な考え方が策定され、令和7年度、寄贈物件の整備に関する工事費などが予算計上されています。この件に関連してうかがいます。
質問5 寄贈を受け入れる際の判断基準や内部での意思決定について、どのように整理をされているのか、確認します。
質問6 今後、空き家対策等を含め、寄贈に関する問い合わせが増加するのではないかと懸念することから、市民へ物件の寄贈に関する情報提供のあり方について検討する必要があると考えますが、所見をうかがいます。
3、公共用地の売り払いについて
(ご参考 予算概要P.67)
売り払い対象の旧三鷹市三立SOHOセンター跡地の下連雀八丁目公共用地は、最新の令和5年度の財産に関する調書で、普通財産のその他の貸付物件として記載されていますが、令和5年度以前から同様の記載がされていました。
質問7 跡地となってからの当該物件のこれまでの状況と、次年度に売払いする経緯をうかがいます。
4、水遊びのできる公園整備について
(ご参考 予算概要P.119)
質問8 予算概要では、水遊び施設のイメージとして、世田谷区立二子玉川公園の画像が挙げられていますが、どのような水遊び施設の整備を想定しているのでしょうか。
質問9 水遊び施設の規模によっては、転倒でのけが防止や衛生管理、日常点検や公園の管理体制といった新たな対応が必要になると考えます。所見をうかがいます。
~市長・教育長・所管部長の説明~
(いただいたご答弁より成田が要約しています)
↓ご答弁いただいた順番に載せています
質問7 下連雀八丁目公共用地のこれまでの状況と売払いの経緯について
(市長) 当該用地は、耐震上課題があった建物を平成30年に解体し、閉鎖管理していた土地だ。当初より売却の方針で考えていたが、隣接する土地との境界が決まらなかったことから売却することができずにいた。
この間、一時、PCR検査場用地として貸付けなども行ってきたが、令和4年になり、境界の確認が行われ、公園区域の分筆と面積が確定したことから売却が可能となった。
今回、低未利用地の有効活用による市民サービスの向上と、様々な事業における調達コストの上昇など、 厳しい財政状況に伴う財源の確保の観点、また、当該用地の境界確認が完了したことなどを踏まえ、公募型プロポーザル方式により売却することとした。
質問5、6 寄贈物件について
(副市長)当該物件は、寄贈者から令和3年に最初の連絡をいただいた。寄贈者のご意向等を丁寧に聞き取りし、庁内で情報を共有し、まちづくりに資する利活用について協議を進めてきた。
その中で、空き家活用でのモデルとすることを見据えながら、先駆的に若手クリエーターの支援に活用する方向性を確定し、令和5年度のまちづくり総合研究所での調査研究を経て、基本的な考え方の策定に至った。
土地や建物の寄附については、申出から受領に至るまで時間を要する案件も多く、明確な基準を設けるのではなく、個別の案件ごとに寄贈者の意向を確認しつつ、まちづくりでの利活用の観点から受入れの判断を行っていくこととしている。
また、寄贈に関する一般的な情報について、現在、市HP等での情報発信は行っていないが、今回の利活用がさらなる寄附の呼び水になることは期待しているところだ。そのため、市HPに当該事業を紹介するページを作成し、寄贈物件を活用することの有効性といったものを発信するほか、寄贈全般についての情報発信についても改めて工夫をしていきたいと考えている。
また、本施設オープンに当たっては、施設内に寄贈を受けたことを明示することで、寄附を通じたまちづくりの浸透を図るなど、寄附文化の醸成の一助としていきたいと考えている。
質問1 学校給食費の単価改定について
(教育部調整担当部長) 前回令和2年度に 物価の上昇や国基準の改定により、必要栄養量が引上げとなったことから単価の改定を行った。
その後、令和4年度には、コロナ禍における物価高騰等に直面している小・中学校において、栄養バランスや量を保った学校給食を引き続き実施するために、臨時的、緊急的な対策として、国の臨時交付金を活用し、1食当たり平均8%の公費負担の上乗せを継続して行った。
今年度においても、当初予算から8%の公費負担の上乗せを継続していたが、物価上昇の継続やお米の価格急騰といった状況を踏まえ、補正予算の対応により、現在は1食当たり平均12%の公費負担の上乗せを行い、学校給食 を継続している。
今後も食材費の高騰が常態化することが見込まれること、また、学校給食で使用する主な物資の価格 が前回改定の令和2年度と比較すると平均13%上昇していることを踏まえて、今回、今後の高騰分も含め、平均14%の単価改定としたところだ。
質問2 今後の学校給食の単価設定の在り方について
(教育部調整担当部長)今後の学校給食費の単価設定の在り方については、社会情勢や物価推移、国や都の動向にも注視しながら、栄養バランスや必要量を保った学校給食が継続できるよう、適切な単価を設定していく必要があると考えている。
質問3 学校給食全般の情報提供の在り方の検討について
(教育部調整担当部長)令和6年度は6 月に「広報みたか」にて特集記事を組み、「給食ってすごいね」をキーワードに、給食費の無償化、自校調理方式、食材登録制度や栄養士のインタビュー、レシピ紹介等、三鷹の学校給食の魅力を広くPRした。
また、各学校においても、ホームページにて給食写真や献立表、給食だより等の掲載を行っている。今後さらに三鷹の給食の魅力を発信できるよう、先進自治体の例も参考にしながら、情報提供に努めていく。
質問4番 学校給食費の代替補助制度の対象について
(教育部調整担当部長) 学校給食代替補助金につきましては、三鷹市立 小・中学校に在籍していながら、食物アレルギー等により三鷹市から学校給食の提供を受けられず、お弁当を持参している児童・生徒に対して補助するもので、給食費の無償化の実施に伴い、給食を欠食し ている児童・生徒との公平性を保つことを目的として創設したものだ。
したがって、三鷹市立 小・中学校に在籍していない児童・生徒に対する補助については、現時点では検討していない。
質問8 水遊びのできる公園整備、水遊び設備の管理体制について
(都市整備部調整担当部長)
水遊び設備については、現状の緩やかな傾斜を生かしたせせらぎなど、涼しさと楽しさが感じられる仕掛けを取り入れながら、未就学児が安心して水遊びができるような施設を想定。今後、 公園利用者や近隣保育園等にもヒアリングを行いながら、整備内容を決めていきたい。
また、水遊び施設の安全対策や衛生管理、日常点検等は重要な観点であることから、既に整備、運用されているほかの自治体の管理方法等も参考にしつつ、そうした点にも配慮した整備、管理等について、令和7年度に実施する設計の中で検討していきたい。
~再質問
(成田) 水遊びのできる公園について。
市の公園整備の方向性について、確認したい。このように水遊びができる公園とか、どんどん多様な公園を増やしていきたいということなのか。
(都市整備部調整担当部長)
公園整備につきましては、安全安心に皆さんが利用できるようなところを捉えつつ、ボール遊びだったり、水遊びであったりとか、また高齢者も利用することから健康な施設などを含め、特色のある公園づくりというのを目指している。その一環として整備を考えている。
(成田)
令和7年度に設計を考えていくということで、予算の中に衛生管理とか日常点検の管理体制の強化みたいなところは今回含まれていないということを確認する。
(都市整備部調整担当部長)
令和7年度の予算は設計ということでみているので、含まれていない。設計の時に、管理体制をどうするかを検討するということだ。
(成田)
今後、管理に人をつけるとかそういうことになれば、この公園については維持管理費が増加するという見込みということなのか。
(都市整備部調整担当部長)
来年度の設計の中で、どういった整備、施設の運用していくかは当然検討していく。検討の内容の1つとして、維持管理や安全性の問題、そしてどういう体制でやっていくかなどがある。それらも含め、全体としてどのような施設整備にするかという検討し、こういう施設整備にしましょう、とするのが設計だ。
今回、水遊びということで、一定程度そういった設備の維持管理費は一定程度出てくると思う。
では、人をつけるかとか、どういうような管理が必要な施設を導入するか、など、そういったことによっても維持管理費は変わってくる。
そういったコスト面も含め、来年度の設計の中で比較検討しながら考えていく。
(成田)
水遊び施設より、遊具のはなしとか、もっとボール遊びできる公園が欲しいとか、そういう声のほうが私のところには聞こえてくる。
水遊び、そして、維持管理費が増加するような公園を新たに今つくるというのは、ちょっと急な話かなという印象を受けたので、今回質疑した。
学校給食について。
説明をいただいて、確認だが、改定の値上げの幅を14%にしたのは、ちょっと多めに見て14%というところなのか。
(教育部調整担当部長)
令和2年度の改定の値段から比べると物価高騰としては13%で、今後も食材費の高騰が続いていくという状況も踏まえ、若干上乗せした形での14%というふうに試算している。
(成田)
今回、中学生から話を聞いたことをきっかけに、他の子どもに聞いてみた。
すると、ミカンが半分になっているのは物価高騰のため仕方ないと思っていたとかそういう話を聞いた。やっぱり子どもたちは、心の中で思っている。
これは何でなのか?無償化が影響しているのか?そういうふうに不安に思っている子どもたちがいるということは、どういうふうに捉えているか。
(教育部調整担当部長)
各学校の給食については、子どもの栄養バランス等を考えて栄養士さんが献立を立てて作っている。限りある財源の中で工夫をしながら、あくまでも児童・生徒の成長を考えて献立を作っている状況だ
(成田)
情報提供の在り方をきいている。情報提供が、やっぱり足りないのではないかということを言いたい。
聞かれたら、私は、補正予算もくんで、ちゃんと予算がついている、と何度か説明しているが、ちゃんと予算がついてないんじゃないかとか不安に思っているのだと思う。もう一度うかがう。
(教育部調整担当部長)
情報提供の在り方については、十分でないところもある。また、各学校の工夫についても、例えば今日の献立のメニューとかを子どもたちに伝えるところもある。好事例なども横展開しながら、情報提供の在り方についてはこれから検討してきたい。
(成田)
中学生には、もう予算の話しても結構分かると思う。単価の話や、お金の話とかもしていっていいのかなというふうに思う。情報提供の在り方、研究していただきたい。
寄贈物件の活用について。
今回の取組みは、地域資源の有効活用という有益な取組ではあるが、市が管理する公共施設が増えるというような側面もある。有益な面ばかりが広報で先行すると問合せが増加するのではと懸念した。
維持管理の負担発生や、施設の既得権の発生とか、そういう話についてはどのように考えているか。
(副市長)
今回のこの取組みは、たまたまある一定の時期に、こういう空き家の寄贈の申出がある、ということで、では市としても、今後の空き家対策の1つのモデルケースとしてのトライアルとしてやっていこうと。
その時点で、民間のNPO法人で空き家を活用したシェアハウス事業なども参考にしつつ、三鷹市としての空き家活用の1つのモデルとしてこういった方式を選択した。
事業費を見てもらえばわかる通り、改修工事でもそこまで多額の事業費をかけるだとかというような予算になっていない。 また、東京都の補助金も確保できる見通しだ。
そういったことを全て含めて、今後、全ての空き家でそれができるかどうかといったらそうは思っていない。 寄贈いただく、あるいは出てきた空き家の規模、そういったものを想定しながら、何に使 えるのか、民間でやっていただくというケースもあろうかと思うので、そういったことを総合的に考えながらの対応とさせていただきたいと思っている。
このような取組みが増えてくるから三鷹市の財政を圧迫するとかいうようなことではなく、それぞれ案件ごとに適切な対応を図っていきたいと思っている。
(成田)
最後に、 公共用地の売却について。
この土地については過去、いろいろなことがあったと会議録を読んでわかったのですが、今回の、プロポーザル方式での土地の売払いについては、特に制限なかったのか。
(都市整備部長)
この土地については、過去、明渡しの和解があり、隣地に公園を整備するということがその和解条件になっていたが、それ以外については特に制限はなかった。
(成田)
ご答弁ありがとうございました。
今回は、令和7年度当初予算の中から、予算の編成の過程や、事業を進めるに当たっての考え方など について、4つの項目について質疑を行いました。
(市側の説明、再質問を追記しました。2025.3.21)
持ち時間に対して、質問数が多かったのかも、というのを終わってから感じました💦
再質問は、かなり早口でした…申し訳ありません。
ただ、質疑したかったポイントはなんとか押さえることができたかなと思います。
質問数を減らすか、
再質問がいらないよう、質問文をもっと練る必要があったな、と反省。
次回にいかしていきます…!
予算特別委員会(通称 よとく)の委員がいない会派は、採決前に、討論することができます。
私は よとくのメンバーではありませんので、討論に備えたいと思います。
今日もご覧いただき、ありがとうございました✨
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