代表質疑のご紹介

日程は、常任委員会まで進んでいます。

https://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/activity/schedule/2022/custom_2022a.html(三鷹市議会HP)


本会議3日目に来年度予算議案が市側から上程されました。

それを受け、本会議4日目である3/3は、来年度予算議案を一括しての代表質疑が行われました。


会派を代表して行う代表質疑(※)。

三鷹市議会では、毎年度、交渉会派(3人以上の会派)が行っている来年度の当初予算議案に対する代表質疑ですが、昨年に引き続き今年も、諸派(1~2人の会派)も行えることになりました❢

(※)・・・質疑と質問は厳密にいうと違いがある…ということのようですが、私は「質疑は、質す(読み方:ただす)という要素が強い」と感じています。


代表質疑では、4つの項目について質問しました。

発言時間は7分💦なので、再質問は項目を絞って行うことにしました。

代表質疑の内容をご紹介します。


(登壇原稿)

施政方針演説にもありました「社会の変化を的確に捉えた行政サービス」に関する3つの項目と、当初予算編成に関する1つの項目、計4つの項目について、質疑を行います。 

 1、子育て情報の発信について  

 子育て情報の発信については、見直しが進んでいると感じますが、当然ながら、障がいをもつお子さんの保護者もスマホなどで情報を探します。キーワード検索で情報にたどり着けるようHP上の情報を充実させることや、目的の情報にたどり着きやすいページ作りなど、一層の工夫が必要と考えます。 

質問1 医療的ケア児、障がい児の保護者への情報発信についてご所見をお伺いいたします。 


 2、女性の健康に関する情報や知識を得る機会について 

 女性は、出産後、特に、自分のことをする時間が取れず、また出産の有無に関わらず働く女性の割合も増えていることからも、自身の健康状態までなかなか気が配れず、そのまま年を重ねていくという状況になっています。女性の健康づくりについては、厚生労働省はもちろん、経済産業省HPでも「健康経営における女性の健康の取り組み」に関することが情報発信されており、市民に一番近い基礎自治体でも女性の健康づくりへの取り組みがさらに期待されていると考えます。 

質問2 女性が体力の維持や自身の健康管理について、早い時期から考えていくための事業は、現在どのようなものがあるのでしょうか。 


  1年ほど前からフェムテックという言葉が新聞などでも頻繁取り上げられ、吸水ショーツといった商品なども広く販売されるようになりました。生理や更年期といった、女性の体特有の健康課題を個人の問題とせず社会全体で改善していこうという機運が国内でも高まっていると考えます。 

質問3 このような社会の動向を、どのように捉えているでしょうか。また、今後の、生涯を通じた女性の健康支援施策の展開について、三鷹市の考えをお伺いします。 


 3、保育現場のICTツールの活用について 

 学校現場では、1人1台タブレット環境の整備により、出欠席や体調などの入力、保護者との連絡ツールが整いました。これらは、先生方の働き方改革に資するものとも捉えられています。このようなツールを保育の現場でも利用していくことは、保護者の利便性、また、保育現場にもプラス要素になりえると考えます。

 質問4 保護者と園とのICTツールについて、市内の認可保育所の活用状況と、保育現場でのICTツール活用に関する市の考えをお伺いします。 


 4、予備費の増額について  

 来年度予算案では予備費は1億円からプラス5000万円の1.5億円とされています。予備費は平成22年度当初予算で5000万円から1億円へ増額されて以来、補正予算で増額される年度はあったものの、当初予算では1億円とされてきました。例年通り当初予算では1億円とし、執行状況により年度途中での増額補正する対応が妥当ではないかと考えます。 

質問5 来年度当初からの増額とした経緯と、再来年度以降の予備費額の考え方について、ご所見をお伺いいたします。   


~市側の説明~


・医療的ケア児や障がい児の保護者の方への情報発信について(質問1)  

 医療的ケアや障がいのあるお子さんの子育てについては、様々なサポートが必要と認識している。お子さんの成長・発達に向けた相談や支援、ご家族の負担軽減のための各種行政サービスの提供、ピアサポートにつながる仲間づくりの場の紹介等、出産から子育ての過程で市の関係機関が連携を図り、お子さんやご家族への支援を行っている。 

 障がいのあるお子さんの保護者に対し、母子保健・子育て・障がい等の各所管では、HPやガイドブック、パンフレット等を作成し情報発信に努めているが、支援につながる前段階で、様々なお子さんに何らかの障がいが心配される場合を想定し、スマートフォン等でタイムリーに負担なく必要な情報を得られる工夫に、さらに今後取り組む必要があると考えている。 

 新たな子育て支援サイトアプリ「みたかきっずナビ(※)」の運用開始と合わせ、各所管のHPの内容を改めて見直しを行っているところだ。利用者目線に立ったわかりやすい情報発信に今後も努めていきたい。 

(※)みたかきっずナビについて → https://www.city.mitaka.lg.jp/c_news/095/095150.html

/ https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/094/094457.html (三鷹市HP)

 

・女性の健康づくりについて(質問2)

 市の健康福祉分野における個別計画である三鷹市健康福祉総合計画2022において、市が取り組むべき健康課題の1つとして女性の健康づくりを取り上げるなど、市民の健康づくり推進に向けた重要なテーマであると認識している。 

 現在、女性の健康づくりに関する主な事業は、市内各住民協議会との共催で、女性の健康づくりをテーマとした市民健康講座を実施するとともに、骨粗しょう症検診や子ども家庭支援センターの親子ひろば、各地域のコミュニティまつり等、様々な機会を捉えて実施している乳がん自己触診法の指導などだ。また、国では毎年3月1~8日を女性の健康習慣として各種啓発事業を展開しているが、三鷹市では独自に3月を女性の健康づくりの啓発月間と位置づけており、総合保健センターでのパネル展示を実施する中で、乳がん、子宮がんに関する知識の普及啓発や各種がん検診の受診勧奨を行っている。

  また、成人を祝福するつどいでは、男女を問わず、不妊、妊娠、体のことなど、将来の自身の体を守るための知識や今後のライフプランを考えてもらうための啓発冊子「いつか子供がほしいと思っているあなたへ」を配布し、特に若い世代への健康づくりに関する普及啓発にも取り組んでいる。 


・社会動向を踏まえた今後の女性の健康支援施策について (質問3)

 女性が生涯を通じて心身共に健康に過ごすため、女性特有の健康問題を社会全体の問題として、その解決に取り組もうとする昨今の機運はとても重要だと認識。市としても、今までなかなかオープンに語られることが少なかった生理や不妊、更年期といった女性特有の健康に関する知識や、女性のライフスタイルの変化に伴う心身への影響等について広く普及啓発に努め、女性の心身の健康状態の向上やライフプランとキャリアの両立がかなうよう、生涯にわたる女性の健康づくりに関して今後も積極的に様々な取組みを進めることは非常に重要だと考えている。 


・保育園でのICTツールの活用について  (質問4)

 市内認可保育園において、園と保護者の連絡ツールとして、メール発信システムなどを、47園中46園で導入している。 メール発信システムについては、特にコロナ感染の拡大による休園のお知らせなど、保護者に対する連絡手段として有効なツールと認識している。4年度は、三鷹市の公設公営ですでに導入しているメール発信システムについて、対象を公設民営園や私立保育園等に拡充し、災害時等に三鷹市から直接迅速に保護者にメールをできるようにするなど、保護者への情報発信の拡充を図っていきたい。 


予備費増額の経緯、今後の考え方について (質問5) 

 新型コロナ感染症の状況は刻一刻と変化し、適宜、緊急対応方針を策定し、施策の方向性と財産措置を明確にしながら、機動的な対応を図ってきた。令和4年度予算においても、一定の感染対策や支援策を盛り込んだものの、先行きは不透明。特に年度当初の不測の事態にさらに迅速に対応するため、当初予算で予備費を増額することとした予備費は議会の議決を得ているものの、予算の事前議決主義の例外を否定するもので、必要最小限とすることが求められる。これまでもコロナ対策の他、台風や降雪などの自然災害に起因した経費を中心に予備費を活用してきた。令和5年度以降も、こうした不測の事態に迅速に対応するために、当面は1億5000万円の予備費としていきたいと考えている。 また、近隣自治体においても、この災害ともいえるコロナ禍の継続により、一定の増額をする自治体が増えているときいている。 


~再質問と説明~


(成田) 予備費の増額を5000万円とした理由をうかがう 。


(企画部調整担当部長) 令和2年度、コロナ禍において、当初予算から予備費補正で1億円増額したが、その際、充当額は1億8000万円程度だった。そういったことを参考にしながら、年度当初の財政需要に的確にこたえるため5000万円増額とした。 


(成田) 令和2年度1億円増額したので、前半期で半分の5000万円、ということについて一定の理解はした。 

 予備費では、新規事業は行うのか。行った場合は、議会への報告が大事だと考える。 


(副市長) 予備費については、基本的には緊急時の対応と考えている。原則として新規事業を行う場合は、臨時会などを開き補正予算の議決を行って、というのがこの間の経過だったと認識している。ただ、一切やらないかというと、断言するのも非常に困難である。だからこそ予備費であるという部分について、一定のご理解をいただきたいと思う。


(成田) 理解はするが、やはり新規事業をした場合は議会への報告をしっかりしていただきたい

 令和5年度以降も当面1.5億円という説明だった。通常、決算で予備費の執行内容がわかるが、決算のタイミングは執行年度の次の年の9月。今回、特に改選期の前の年度なので、予算段階で審査できないことに加えて、執行の報告は改選後の決算でということになる。この点で、やはりしっくりこないというところがあったから、今回あえて質問している。  

 施政方針でも予備費の増額の経緯について、新型コロナ感染症が大きいと思うが、1.5億円をキープ、というのはどうだろうか。 


(市長) 新型コロナの蔓延状況が永久に続くわけではないと思う。もちろん、災害も含めていろいろなことがあるだろうとは思うが、その際は、議会を尊重し、補正で対応するのが筋だと考える。しかし、これまで相当数の補正予算、臨時議会を開いて、という経過からすると、うまく整理しながら対応していきたいということもある。筋は、指摘通り(補正予算の議決をとって対応)だと思っている。 

【参考】 一般会計補正予算の号数 H29年度…号 H30年度…号 R元年度…号 R2年度…13号 R3年度…現時点で14号 

https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/003/003871.html (三鷹市HP「補正予算」より)


(成田)  1回予算が増額されると、なかなか減額されないというところもあると思ったのであえて質問した。

最後に、医療的ケア児の法律も施行されたところで、最低限、HPで「医療的ケア児」と検索したら関係情報にたどりつけるように、というのは以前から思っていたことだ。職員の方が紹介してくれた情報を、保護者の方が、その時一気にキャッチできているかはわからない。情報を全部HPに載せておいていただいて、必要な時に見て、周辺情報もゲットできるといった環境にしていただきたい。 

また、女性の健康づくり事業に関して、妊娠・出産して働く女性の健康問題はまだまだ未整備な状況だと思うので、今後どのような施策展開するかについては前向きに考えていただきたい。 


(2022.3.18 市側の説明と再質問等を追記しました)


・音声で聞きたい、録画をご覧になりたい場合は↓↓

https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=772 (三鷹市議会インターネット中継)

録画がアップされるのは、次回定例会までです。(2022.3.30追記)




実は、今回、自分が聞きたかった内容ではない内容の説明が返ってきてしまいました。質問の内容がどのように受け取られるかの検証が足りなかったという要因がありますので、同じ失敗を繰り返さないようにします。




◆代表質疑の内容に関連するサイトをご紹介


女性の健康についての情報提供サイト「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」

https://w-health.jp/ 

↑ こちらは、「女性の健康を包括的に支援するため、厚生労働科学研究費補助金により研究班が作成し、情報発信」を行っているサイトです。(厚生労働省の説明文より一部抜粋) 

私自身、気になる内容が多くあり、とても参考になりました。このような情報サイトの存在がもっと知られるといいなと思い、シェアします。




原稿づくりと議案を考える作業に追われる日々が続いていることもあり、生活の中でのうっかり🌀が多めな日々です💦

いろいろな方にいろいろな形で支えていただいていることを実感しています。

感謝しつつ、力を尽くしたいと思います。


3月、年度末、季節の変わり目、何かとバタバタする時期と思いますが、

今月も乗り切りましょう❣