三鷹市議会議員の成田ちひろです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は、
過去の経緯を知ったり、市議会と市の間で、過去にどのような議論がされているのかを確認することの大切さ
を切り口にしながら、行政報告の内容をご紹介したいと思います。
先日の厚生委員会で「公定価格における地域区分の変更について」という行政報告がありました。
三鷹市議会のHPで会議録検索できます。
https://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/reference/reference.html (三鷹市議会HPより)
会議録で「地域区分」と入力し検索し、ヒットした市側の答弁をいくつかたどると、三鷹市が、現状と課題をどう認識していたかがわかると思います。
(用語と概要)
・地域区分とは?
…地域ごとの人件費の地域差を調整するために適用される加算割合を定めるために設置されているもの。介護保険制度や保育園など、社会保障制度の多くに適用されている。国家公務員の地域手当に基づくもの。
・三鷹市は、10%(5級地)で、近隣自治体は15%(3級地)、16%(2級地)、20%(1級地)と乖離がある
・地域区分が近隣市より低いとどのような影響があるの?
…実際は、三鷹市は近隣市区と生活水準に大差がないので、三鷹市の高齢者施設や保育施設の事業者の運営に不利、また新規事業者が参入しにくくなる。また、働く人も、収入が多いところへ流れやすくなるので人材確保も難しくなる
・近年の状況
平成30年度から介護報酬に係る三鷹市の地域区分が5級地から3級地へと引き上げられる➡近隣市と同じ率が報酬に適用されることとなった(市内事業所の介護職員の処遇改善へ)
子ども分野における三鷹市の地域区分は5級地で10%のままだった
これまで三鷹市長は、国や都に働きかけをしてきた
過去、会派を問わず多くの議員が、地域区分が近隣の市区と違うことについて取り上げている
(質疑への市側の説明より)
地域区分が変更になることによる予算の変更…(幼保合わせて45億8千万の4%)1.7億円の増額見込み 。
公定価格のアップ分は、管理費、事務費、人件費に充てられる。
委員会の資料が届き、委員会の日まで、今回は週末を挟んで3日ほど時間がありましたが、タイトなスケジュールの中でも、過去の経緯を調べたり、知った上で、質疑に臨むことが大事だと改めて感じました。
政治は、様々な人の意思で動いていくもの、とよく感じます。
そのような目で見ると、
長年の課題として、国に働きかけを行ってきた本件が、なぜこのタイミングで変更となったのか、というのは、
理由はもちろんあると思いますが、(公表される理由は表向きのものであり、理由も十分に説明されないこともありますが…)、
いろいろなことが絡み合った結果なのだろうと思います。
もちろん、三鷹市が働きかけをしたから勝ち取った結果だという側面はあります。
ですので、本件については、三鷹市として、市側も市議会側も望んでいたことがやっと実現した、という思いを共有できること といえるでしょう。
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