予算のあれこれ 特別会計とは?

予算を切り口に、ブログを書いています。

予算審査を初めてする中で、わかったことや学んだことが多すぎますが、

わかりやすさを一つの軸としながら、私なりに皆さまにお伝えしていこうと思います。



さて、先日の市報、広報みたか でも、一面に予算について特集されています。


令和2年度予算案 一般会計」 721億8,448万円 とありました。

特別会計」 も 368億8,117万円 あります。


介護保険特別会計について、拙いながらも、書かせていただきましたが、


私がよくわからないなぁと思っていたことでもあります、

特別会計とは?

というテーマで、ブログを書きたいと思います。


三鷹市は 令和2年度、特別会計が4つ です。

国民健康保険事業 特別会計

介護保険事業 特別会計

介護サービス事業 特別会計

後期高齢者医療 特別会計


特別会計とは何か、という質問には、

三鷹市のHP(https://www.city.mitaka.lg.jp/c_faq/062/062668.html)に回答がありますが、

実は他の自治体のHPにも、同じような説明が載っています。


「特定の事業を行う場合や特定の収入に基づいた事業を行う場合、その事業に係る経理を他の会計と区別する必要があるため法律や条例に基づいて設置しているもの」(三鷹市HPより引用) とあります。


国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、は、法律で特別会計とすることを決められています。三鷹市が条例で特別会計とすることを決めているのは、介護サービス特別会計 です。


このように、法令で決められ全自治体のもつ特別会計 と 自治体の条例で定めるオリジナルの特別会計 の2種類があります。


そもそも、一般会計と分ける意味とは?

特別会計、で検索すると、同じような説明が載っています。


ある事業について、一般会計という会計の中にせず、別の会計として独立させる

それにより、その事業の状況や資金の運営実績を 明確に把握する


説明からは、 特別会計にする必要がある(ほど)、適切な経理が必要な(課題のある)事業 を特別会計にする …というのが私の受けた印象です。


国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療 は、確かに、三鷹市に限ったことではなく、どの自治体にもほぼ同じ課題があり、少子高齢化の課題と密接な関係です。



それぞれの特別会計に、その財源の一部を、一般会計から補う形で繰り入れています。

令和2年度施政方針・予算概要(2)(PDF 4256KB)

https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/037/attached/attach_37785_2.pdf(三鷹市HPより)

P.134には 国民健康保険事業 、P.136には 介護サービス事業、

P.139には 介護保険事業 、P.141には 後期高齢者医療 の予算概要がありますが、

それぞれの特別会計の歳入で、繰入金 という項目を確認できます。

確かに、特別会計にすると、その特別会計に、一般会計からいくら繰り入れているか、というのが明確です。


国民健康保険制度は平成30年度から都道府県単位化、後期高齢者医療制度は東京都の自治体全てで構成する広域連合での運営、など、市独自で動くことがしにくい(またはできない)構造にあります。

ですので、

一般会計からの繰入金が、前年度より大幅に増えたり、…ということになると、財政全体を圧迫するということになるので、そうならないために予測をして、適切な時期に保険料の見直しを適切に行うなど、増加するにしてもこの程度なら…というところで予算がなんとか収まるようにする、という財政運営をしていっているのだろうと私は捉えています。


特別会計は一つの議案なので、本会議5日目にそれぞれの特別会計について賛否をとります。


今回の3月定例会では、開会してから、コロナウィスルの感染拡大を防ぐ対応を自治体で行うことになったり、市議会としても本部(議員が市側へ問合せする等個々に動くのではなく、市議会として動きを一本化するもの)を設置するなど特別な動きもありました。


議決が大きな仕事ですので、コロナウィスルが収束する気配が見えない中、27日が終わるまでは特に、引き続き、気が抜けない日々です。


皆さま、どうぞご自愛くださいませ。