定例会3日目に一般質問します!
今回は、2つの項目について質問します。
一般質問の骨子原稿をこちらに載せます。
市側の説明、再質問などを後日追記する予定です。
中継の録画も、三鷹市議会HPのインターネット中継(➡https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/ )から
ご覧いただけます。ぜひご活用ください!
1 公共施設へのランドセル来館事業について
現在、三鷹市では、子どもたちの放課後の居場所の一つとも位置付けられる学童保育所において、保護者の勤務条件を緩和したり、定員の対象学年を今より拡充できるような余裕がないこと、また、学校から帰らずに参加できる地域子どもクラブにおいても、毎日開催は市内全小学校ではまだされていない状況だ。
一方、子どもたちを取り巻く環境の変化により、子どもの帰宅時に保護者が不在のご家庭では、下校時の子どもが1人でランドセルから鍵を出して開けて家に入る際に、不審者が一緒に家に侵入してくるリスクがあることを心配される保護者が少なからずいる。
質問1 子どもたちが放課後に過ごせる居場所の選択肢を増やすという観点からも、児童館や図書館といった公共施設に、学校から直接行けるランドセル来館のようなしくみの検討が必要ではないか。
質問2 同様のことについて、教育委員会にうかがう。
(1つ目の項目のランドセル来館については、都内自治体への調査を行いました。
実施自治体においては、様々な運用で行われていることを確認しています。)
2 未利用・低利用の市有地の活用方針について
(1)本庁舎北側のバス停裏の市有地について
当該市有地については、昨年の第3回定例会の市長の答弁で、周りの道路が私道で車の通行が難しいことや周辺の地権者の御理解や交通安全対策を考えなければいけない場所だといった立地の抱える問題、また、暫定で新たに使用することで発生する既得権の問題で、活用について慎重に検討するという内容が説明された。
質問3 現在の検討状況と活用の方向性についてうかがう。
(2)新川六丁目の旧三鷹消防署本署跡地について
旧消防署の跡地については、昨年の第2回定例会の副市長の答弁で、令和5年3月に市への所有権移転登記を行ったことや、利活用について、防災・減災の観点を中心に、その他の可能性を排除しないという大枠での検討を行っている状況だという内容が説明された。
質問4 現在の検討状況と活用の方向性についてうかがう。
(3)未利用地等の有効活用に関する方針の策定について
現在、市の保有する土地のうち、使用目的が明確でない未利用地や、低利用・暫定利用等により有効に活用されていない物件はどのくらいあるのかといったことが示されている資料はない。また、令和5年4月に土地と建物が市へ寄贈された事例のように、市への寄贈といったことは今後も起きる可能性があるだろう。そういった中では、未利用地や寄贈物件等の活用の基本的な考え方について、整理しておく必要があるのではないか。
武蔵野市では、平成21年5月に「未利用・低利用地の有効活用に関する基本方針」を策定し、その方針にて検討対象とされた各物件について、有効活用が決まった物件を検討対象からはずし、遺贈等で新たに取得した活用が決まっていない物件を新たに検討対象とするなど、適宜見直しを行いながら、活用の方針を示している。
質問5 三鷹市においても、このような方針の策定を含め、未利用地等の利活用に関して考え方を整理して示していくことが必要ではないか。
💡武蔵野市HPより「未利用・低利用地の有効活用に関する基本方針」
~市長・教育長・所管部長の説明~
(いただいたご答弁より成田が要約しています)
↓ご答弁いただいた順番に載せています
質問3、4 本庁舎北側バス停裏の市有地、旧三鷹消防署本書跡地の活用の検討状況と方向性について
質問5 未利用地等の利活用に関する考え方について
三鷹市では厳しい財政状況での財政確保の観点から、暫定的な利用に供してきた土地や未利用地等について売却を進めてきた経緯があるため、そうした土地については一定の整理がなされ、現在は今回指摘している土地を除き、ほとんど残っていない状況にある。
市民センター北側の市有地については、昨年から大きく変わっていない。まずは再開発を進めていくこととしており、現時点では具体的な市民センター周辺も含めた検討は進めていないが、市民センターの再開発、再整備の中で、この用地についても一定の意味がなされていくものと考えている。現在はこれまで答弁した以上のことは議論は進んでいない。
旧三鷹消防署本書の跡地について 暫定的に隣接土地所有者に貸し付けた経緯はないが、具体的な検討には至っていない状況にある。大きな方向性としては、消防署本署の跡地という背景からも、防災・減殺の一定の種地にしていきたいという考えもあるが、今はそこでとどまっている。敷地面積が広いため、利用の方法もあるかと思っているが、暫定利用は後で既得権の問題があって難しくなってくるため、現在は、もったいないが、現状の形でそのままにしている。
公共用地の利活用について、市全体として課題や施策の方向性、多様な観点から検討していくことが必要であると考えている。一律の基準や方向性を定めるのではなく、数も多くないため、個別案件ごとに検討していきたい。
質問2 公共施設へのランドセル来館事業の検討について(教育委員会)
子どもたちの放課後の居場所づくり 学校3部制の第2部の充実にむけて、各学校でも取り組みを進めているところだが、児童館や図書館等の公共機関との連携についても、家庭、学校以外の第3の居場所、いわゆるサードプレイスとして子供たちが安心して過ごせる場所の選択肢の1つとして検討に値すると考えている。
現在、子どもが放課後にどこで何をしているのか、保護者が心配されるケースは多くある。学校3部制の2部が始まっているところは別として、通常は寄り道せず通学路を通ってまっすぐ帰るという指導が基本だ。ランドセル来館の実現にむけては保護者の理解と合意形成を欠くことができない。つまり、保護者の理解が必要になるということだ。保護者による放課後の居場所における子供の状況把握の方法の確立に加え、児童の見守りや、それにかかる人員の確保等について、関係機関とも検討を進める必要があると思っている。
質問1 公共施設へのランドセル来館について(子ども政策部長)
下校後、自宅に帰らず直接施設に来館する、いわゆるランドセル来館について、児童館をはじめとした公共施設では、受け入れ場所や人員体制の確保、保険適用など、事業実施に向けた課題が多くある。三鷹市では以前、学童保育所の待機児童対策や緊急時対応として、ランドセル来館を限定的に認めた例もあるが、常時の実施については先行する自治体の事例も参考にしながら慎重に検討していきたい。
現状ではまず、地域子どもクラブの全校毎日実施に向け、各地域子どもクラブの運営拡充を図ることで、放課後の子どもの居場所の確保に努めていく。
~以下、再質問
(成田)児童館のランドセル来館について
今回、学校から直接行けるようにするというしくみを提案しているが、こちらは市民の方からご相談いただいたということも背景としてある。都内の各自治体に調査を行い、先進事例があった。調査でいただいた要綱や運用の内容も見ながら、三鷹でも実施できる可能性があるのではないか、ということで今回の質問になっている。
公共施設へのランドセル来館ということで、具体的な公共施設として、児童館、多世代交流センターを例示している。学童にお子さんを通わせている保護者の方は、保育園で保育が当たり前に始まっていて、学童保育所で保育が続くという環境だ。そういう中では、保育がなくなるときの不安が当然のようにある。子どもが自立していく中で、過ごせる場所を、子ども自身が増やしていく必要もあるということも、理解しているとは思うが、不安がやはりあるが、現実としては子どもたち自身で選べるというようなところも必要になってくるというような状況だと思う。
普段から学童保育所しか行っていないご家庭は、遊びに行き慣れていない可能性もある。だとすると、いくら多様な居場所を市が用意しています、といったとしても、そういうところを選択するという考えがそもそもない。なので、図書館や児童館といった公共施設に学校帰りに行けるというようなしくみをつくることで、普段から遊びに行き慣れる、その延長で、長期休業中もそういうところで過ごせるんだということが意識としてもてるというような、そういった効果もあるような気がする。
また、児童館、(三鷹市では多世代交流センター)は、おそらく、今後、若者支援の拠点となってくる場所だと考える。とすると、小さい頃から行き慣れているということがないと、高校生になって、そこが支援の先だと急に言われても、そこを頼るということができないのではないか。
(子ども政策部長)
確かに、3年生で学童保育所を卒所するときに、保護者の方は帰り1人になることについて、大変不安もあろうかと思う。そういった面で、3年生の卒所の段階で、まず放課後の居場所のことや鍵の扱いといったことについて、子どもたちに安全教育も行ったり、ご不安を抱えている保護者へ個別に相談にのっている学童もあるときいている。
若者の拠点としての多世代交流センターについては、親子で例えば休日にきてもらったり、図書館といった場所も経路など安全も確認しながら、親子で話をしていただきたい。
(成田)
他自治体の事例では、待機児童対策でランドセル来館事業をしているというところもあれば、学童の申請条件にあわない保護者の方で、子どもの帰宅時に保護者が不在といったご家庭は申請できるとか、単年度登録制でとか、様々な運用で実施している。そのような先進事例を研究しながら、三鷹市でもこのことについて検討を進め、すぐの実施は難しくても、構想として、個別計画の中に組み込んでいただきたい。またこの事業については、学童保育所にもしなじめなかった場合のお子さんの受け皿にもなる、ということも伝えたい。
未利用地の質問について。
「もったいない」といったことも先程答弁であったが、それはもちろんだが、どのような活用がされるのだろうか、という以前にこの土地についてどこに聞けばよいか、所管部がわからなかったということがある。理事者の中での検討ということになるのか。
(副市長)挙げられた低未利用地は、おおむね普通財産だ。普通財産となれば市役所の都市整備部公共施設課が所管している。
(成田) 都市整備部の方はどのように思っているのか。
(都市整備部長)
全体的に財産管理ということで、公共施設課で担当している。土地利用の形となると、全庁的な課題となるため、都市整備部だけで当然判断することはない。いろいろな行政課題がある中で、全庁的な庁内調整を図る中で、必要に応じて調整会議を開いたり、当然いろいろな予算措置が絡む問題でもあるので、予算編成協議の中で、市の方向をしっかり定めたうえで、議会に対しても示しながら跡地利用を図っているというふうに考えている。
(成田) 寄付物件についてはどのように考えているのか。考え方といったものを整理をしておくことで、寄付物件も受け入れやすくなるのではないか。
(企画部長) 寄贈を受ける窓口は企画部となっている。今回寄贈を受ける際、まずは企画部でといったところだ。先ほどの都市整備部長の答弁にも若干関連するが、目的をどうするかを併せて調整しながら、所管でどう対応していくかの方針を、その都度定めていく必要があるかと思っている。寄贈物件を受けたときにどう活用していくのか、やはり全庁の共有が大事なので、そうした対応を今後も務めていきたい。
(成田)考え方はわかった。ただ、低未利用地の物件が少ないから、ということで、考え方を整理する必要がないということについてはあまり納得していない。また、個別の物件の有効活用についても、武蔵野市の事例を見るとかなりまとまっていて、市民にそれが公開されている。示しておくことが大事ではないか。
(市長) 自治体においては、土地を求めるときは、一定の目的があって求めるものなので、最初に購入した時と目的が違えば、目的がない形でしばらくあるということがあるが、そういう状況はあまり好ましいことではないので、極力避けるようにしている。そういう意味での低未利用地は、それぞれ当初はそれなりの目的や考え方があったりしたわけだし、あるいは受け身的に消防署の跡地のようなものもあるが、普通はそんなにない。そういう意味で、今は2つか3つくらいの話なので、個別で対応していく。
(成田)考え方としてはわかった。ただ、消防署の跡地は広い土地で、あそこがどうなるのかは気になる市民も多いと思うので、示していくようなことが必要になる場面があるかと思うので時期がきたらそのような検討していくというようなことで考えていっていただきたい。
市側の説明、再質問などを追記しました。(2024.9.30)
今日もご覧いただき、ありがとうございました✨
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