2021年度はどのような年だったか ~決算議案を考える

9月定例会の議案である決算認定の確認作業をしています。


資料は、ブログでご紹介しているところです。

その中で、皆さんがご覧になる資料としておすすめするのは、決算概要です。

◆令和3年度各会計決算概要 

 https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/004/004374.html 

 ↑ リンク内のPDFファイル 令和3年度各会計決算概要(1)~(5) 


決算概要は、予算概要(その年の目玉、市がアピールしたい事業とも言えます)に対する結果報告(アンサー?)的な感じと私は捉えています。(ただ、臨時会や定例会での補正予算で対応していることも多いので、それらもひっくるめて考えることが必要になります。)



2021年度は、ワクチン接種事業が本格的に始まったという年でした。


記者発表件数も多い年でした。


2021年度から入札制度の見直しが行われています。




ふるさと納税

令和3年度 ふるさと納税による三鷹市の減収額 ➡ 約8.2億円(前年度比+約1.7億円)

三鷹市でも、年々その影響額が大きくなっています。

普通交付税の不交付団体である三鷹市は、減収分が補填されないので、

ふるさと納税の減収額=歳入減 

となってしまう、という事情もあります。また、三鷹市は市民税が歳入の柱となっていることからも大きい課題と捉えています。


(ご参考)総務省のふるさと納税ポータルサイト

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/archive/#ac02

↑調査結果(概要)には、(参考)令和4年度課税における市町村民税控除額の多い20団体 といった資料もあります。



・ふるさと納税、三鷹市への寄付に関して

https://www.city.mitaka.lg.jp/c_categories/index01002008.html 市HP

令和3年度決算審査特別委員会でも、2021年度は見込みに実績が届かなかったとして、質疑がありましたが、

魅力の伝え方、PR不足 といったことが市の説明でありました。


↑↑

三鷹市がふるさと納税の寄附を集めにくいのはなぜ?

もともと、「都会」は、ふるさと納税の制度にあっていません。(総務省のふるさと納税ポータルサイト➡https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/about/

また、ふるさと納税の制度が始まって以降の変更 (地場産品 という条件や、自分の住む自治体へ寄附しても返礼品がもらえない…)がされました。三鷹市にとっては、さらに不利な状況が続いています。

(ふるさと納税返礼品の協力事業者を募集中➡https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/088/088440.html )


この制度をうまく活用できるかは、もともと名産物がある(例えば野菜や果物とか海産物)とか、物を作っている大きな工場があるとか、そういった地域の事情に左右されます。

もちろん、三鷹市も何も考えていないわけではありませんが、苦戦が続くことが予想されます。




■不用額

自治体が支出するお金は、その全てが予算(当初、補正)で決まっています。(「予算はどのように決定されるのですか。」➡https://www.city.mitaka.lg.jp/c_faq/062/062659.html 市HP)

事前に算定根拠をもちつつ計算した予定の額 =予算

あくまで、執行する予定の額ということで、

結果として使用する必要がなくなったお金も、存在するわけで、これを不用額といいます。


一言に不用額といっても、

事業をしなかった、または、縮小して事業を行った、または、事業をしたが予定より少ない支出で済んだ などいろいろな理由です。

(歳入歳出決算書に不用額が載っていますが、決算審査特別委員会参考資料(紙配布)で 不用額調べ という資料があり、

実績による残、未執行による残、契約差金による残、未執行による残、事業計画の見直しによる残 など理由が書かれています。)

それらを確認して、指摘することがあれば指摘するというのが市議会の役割でもあります。 


(ご参考)

歳入歳出決算書➡ https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/087/087972.html



■そのほか確認ポイント 

流用増減表 (歳入歳出決算書より)

流用とは、例えば、同じ総務費(款項目の款)の中の別の項目に使うということです。もちろん、市の担当部の内部決裁を経て、です。

予備費充当一覧表 (歳入歳出決算書より)

予備費は、不測の事態に速やかに対応するため、事業の内容は決めずにその額だけ予算として決められています。ですので、どのようなことに予備費を充当したのかを確認するのは大事な作業です。



今日もご覧くださり、ありがとうございました!