予算代表質疑(7分)をしましたので、そのご報告です。
💡予算代表質疑とは、会派を代表して、次年度予算議案(一括して)に関する質疑をするというものです。
代表質疑のあと、予算特別委員会(通称:予特(よとく))を設置しました。予特でさらに詳細な質疑が行われます。
日程はこちらをご参照ください↓(三鷹市議会HPより)
https://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/activity/schedule/2021/custom_2021a.html
(登壇原稿)
来年度は、アフターコロナを見据え、変化した世の中に対応するため従来の行政サービス等の在り方をアップデートする年度であるという観点から質問します。
・イベント開催に関して
今年度に実施を見合わせた事業につき簡素化を図って実施するということですが、
まる1年コロナ禍だった今年度は、特に、生涯学習、スポーツ、文化に関する市のイベント開催において、対策をしながら会場で行うものや、オンライン参加型、また会場開催と同時に配信もありと、様々な形で取り組んでいました。
Q1 令和3年度の生涯学習やスポーツといった分野に関するイベント開催の形をどのように考えているのか、市のご所見を伺います。
・アフターコロナを見据えた子育て支援の在り方について
待機児童の施策はもちろんですが、それ以外に関する子育て支援も重要です。
Q2 両親学級や育児講座といった子育て分野の講座も、オンラインでの参加という形を進めていくべきと考えます。今年度の実施状況などもあわせ、今後の開催につき市のご所見を伺います。
Q3 のびのびひろばやほしのこ、保育園等での一時預かりは、目的を問わず利用ができます。一時預かりの利用目的については、過去のご答弁から、分析はしていないがリフレッシュでの利用が多いのではないかというのが市の見解と認識しています。しかしコロナ禍においては、リフレッシュでの利用が避けられたのではないかと推測するところですが、今年度の傾向とあわせて、市のご所見を伺います。
施政方針では触れられていませんが、新たな子育て支援サイトに関する新規予算もあります。
Q4 みたか子育てねっとは、リニューアルしながら運用してきた経緯もありますが、このタイミングでの新規の子育てサイトの立ち上げについて、市の考えを伺います。
Q5 自治体の子育て情報に特化したサイトがあること自体は、まったく否定するものではありませんが、市のHPへ一本化、情報集約するということも選択肢としてあったと考えます。この点につき、市の考えを伺います。
・まだまだ重いランドセル問題、小学生の携行品について
1月に学習用タブレットが配布されたことについて、個別最適化された学びの実現、とは別の視点で質問します。
重いランドセル問題は、市議会でも以前から取り上げられていますが、1月にタブレットが配布され、今までの教材+タブレット端末をランドセルに詰め込むので、単純に重量が増えている、という状況から、質問いたします。
Q6 教育委員会、学校でのこれまでの取り組みも理解はしていますが、平成30年6月と令和2年9月での質問やご答弁でも、あまり状況が変わっていないように感じます。教育委員会のご所見をお伺いいたします。
~市長・教育長・所管部長の説明~
(いただいた答弁より成田が要約しています)
・令和3年度の生涯学習やスポーツといった分野に関するイベント開催の形について(Q1)
一言でいえば、今後の新型コロナウイルスの感染状況による。
今年度、いろいろな様々な形態で対応はしてきた。引き続き国や都の方針に沿いながら、各種ガイドラインを重視し、徹底した新型コロナ感染症対策を行って、可能な限り実施を前提に考える。その際、オンラインの活用や人数を制限した事前予約、各種イベントや講座に適切な手法を検討の上、実施していく。
・子育て講座のオンライン実施について(Q2)
コロナ禍の令和2年度は、保健センターでは、母親学級をオンラインでの受講希望のあった方3人に対して実施。母親学級や両親学級の内容は、グループワークや沐浴、おむつ替えなどの体験型の内容を含むため、参加希望者の多くは対面での講座開催を希望することから、令和3年度は定員を絞り、実施回数を増やす形で開催予定だが、参加希望者の状況に応じてオンライン開催を行う等、臨機応変に対応する。
すくすくひろばでは、オンラインでの講座を試行的に4回実施し、14組の親子の参加があった。参加者から好評いただき、オンラインでの実施も有効だったととらえている。今後は対面での開催を中心に、オンラインでの講座や遊びの提供にも取り組む。
・コロナ禍での一時預かりのリフレッシュ目的利用について(Q3)
年度当初の緊急事態宣言発出中は、一時預かりの実施も、不要不急の要件以外の利用をひかえていただくことをお願いした。宣言解除後は感染防止対策を行いながら通常事業を再開したが、リフレッシュ目的での利用割合は、昨年度と比較すると確実に減少しており、感染リスクを心配されての利用控えがあったのではないかと推測している。利用控えへの影響としては、子育て中の方の心理的肉体的負担の増加や、不安の増長が考えられる。引き続き地域の子育て家庭の現状把握に努め、相談窓口である子育てステーションや親子ひろば等と連携を図りながら、子育て中のご家庭への支援に取り組んでいく。
・新たな子育て支援サイトの立ち上げについて(Q4,Q5)
みたか子育てねっとは、平成14年度に構築して以来、数回のリニューアルを行いながら、基本的なコンテンツは変えずに運用してきた。構築当所と比較して、情報端末の進化とともに子育て家庭のモバイル利用の状況も、PC→スマホに大きく変化した。また、ほしい情報になかなかたどり着けないという意見もいただくこともあり、サイトの構築から見直す必要があると、新たなサイトの構築に取り組むことにした。
新たな子育て支援サイトでは、情報の一元化やスピード感といった情報発信機能の充実、SNS利用も見据えた子育て相談機能、子育てサービスのデジタル化など、様々なコンテンツの展開も想定しているところ。子育てに関する情報を市HPへ一本化し市HPの改修や再構築するより、新たなサイトを構築して多様な機能の搭載を可能とすることが、市民サービスの向上の点でも有効だと考えている。
・小学生の携行品について(Q6)
家庭学習で使用する必要のない教材は、学校において帰るようなことも認め、これまでも各学校で学校だより等でお知らせしている。市教育委員会では、H30年9月に文科省から示された児童生徒の携行品に関する工夫例を踏まえ、各学校で携行品について配慮を要望して指示してきたところ。
今回新たにタブレット端末(約650g)が持ち物に加わり、さらに携行品が増えた。この機会に、各学校において携行品への配慮を行うとともに、新年度はタブレット端末を効果的に活用しながら、紙のドリル等の使用教材を見直し、荷物の軽減を図るよう、校長会を通じて学校へ働きかけをする。
この話は、各担任の先生方による子どもたちへの指導が必要となる現場に直結した課題。PTA・コミュニティスクールでも文科省の例などを参考にしてよく話し合っていただき、その学校なりの基準のようなものを、保護者と了解の上で決められると一番いいと思っている。そのような面も含め学校を再び指導していきたい。
…以降、再質問のやりとりのご紹介(要約)…
(成田)新たな子育てサイトについて。
運営費用は、現サイトと比べてどの程度になると見込んでいるか?また、今のみたか子育てねっとのアクセス数はいつ多いなどの傾向は?
(子ども政策部長)
新年度予算に出ているのは、新たなサイト構築にかかる経費で、今後はできるだけ効率的な運営で、現在より運営経費のかからないような方向で考えている。現在のサイトへのアクセス数が多くなるのは保育園入園の状況を確認するような時期、1月・2月である。
(成田)
市HPへの一本化の可能性を伺ったのは、現在の子育てねっとを自分自身も利用していて、市HPとの行き来をすることがあまりに多いという利用者目線と、2つのサイトを市で、メンテナンスに気を遣わなければならないと実務の上でということ。この点については説明で一定の理解はした。
アクセス数について伺ったのは、子育て家庭が自治体のサイトを訪れるときはどんな時か?を確認したかったからだ。引っ越してきたときとか、保育園や学童の入所関係がやはり多くなるのではないかと推測する。そういう視点でいえば、HPに訪れたときに、あ、こんな情報もあるのか、とどれだけ拾ってもらえるかというような視点も大事ではないかと考える。
新たなサイトでは、情報量の充実はもちろん、発信の仕方も研究していく必要があると考える。一言に子育て情報といってもいろいろある。保育園や学童の情報というのは、自分で能動的に取りに行くような情報だが、遊び場やイベントといったお役立ち情報のようなものや、HPを見てみようとは必ずしもならないような子育て情報もあると思う。そういう意味では、受動的に日々受け取るのに適した子育て情報というものもあり、そういうものについてはプッシュ型の発信が有効と考えるが、どのように考えているか。
(子ども政策部長)
プッシュ型は、これから非常に重要な課題と思っている。今回の子育てサイトの構築にあたっては、事業者からの提案ということも考えている。特に講座や遊び場の情報は、なかなか自分で気づかないような場合もある。新たな情報を適時適切に速やかに届くような情報提供の方法について検討していきたい。
(成田)
所管は違うが、ゆりかごスマイル(https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/067/067052.html 三鷹市HPより)はプッシュ型発信ができるので、活用も検討していただきたい。
運営費について聞いたのは、施政方針でも徹底した行財政改革の推進を挙げているからだ。変化する世の中に対応する過程で、トータル額の減額となったとしても結果的にサービスの質は維持、もしくは向上といったことは今後あり得ると思うが、考えを伺う。
(市長)
我々にとって、情報メディア戦略ということは非常に重要な課題になってきていると思っている。スマホの普及・発達によって、いろんな情報の取り方ができるようになっている、どこから来ても、HPにたどり着いて必要な情報が得られる等の仕組みづくりは重要だ。行革の中でも、あまり使われていないところは省けばいいという話だけではないとは思うが、軽重を考えて、その世代へ情報を届けるにはメディアはどれを使えばいいのか等、広報メディア課も作り戦略を検討している渦中である。
(成田) 小学生の携行品について。
置き勉について、保護者への周知も重要だが、当事者の子どもたちが認識することも重要と考える。子どもたちの認識のアップデートはどのようにすればよいか。
(教育長)
教育現場での持ち物指導、忘れ物指導につながる話。教育の問題として考えたときに、自己管理能力を育てることがゴールとすれば、最終的に、自分で考え何を持ち帰るか、家で何を勉強するのか、などを判断し、自己学習能力を高めていくということにつながる。
単に忘れ物をしたからとしかるというのではなく、失敗も認めながらきめ細かくその子に応じて保護者とも連絡を取りながら、きちんと忘れ物もないように、また必要なものをちゃんと持ってくる、重さのことも考えて持ち帰るような、合理的に判断をして育っていけるような教育の機会として子どもたちに接してもらうということを、粘り強い仕事になるが、期待する。学校側、校長先生に適切に対応してもらうようお願いする。
(成田)
保護者の方に荷物の重さに関するアンケートをした。一番軽い場合で4Kg台だった。高学年では7Kg台という回答もあった。一方で、先生からすでに指示があって、保護者・お子さんとも置き勉を認識している学校もあると認識している。アンケートでは中学生も荷物が重すぎるという話も複数あった。この課題は、教育環境の改善という視点で、4月の新年度から仕切り直しで全小・中学校で取り組んでいただきたい。
(2021.3.23市側の説明・再質問を追記しました。)
7分、厳しかったです。言いよどんでしまうと5秒くらいあっという間に過ぎてしまい… ですが、議場で言うこととして用意していた内容は、なんとか言うことができました。
ランドセルの重さに関するアンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。いただいたご意見も今後につなげてまいります!
来週は、常任委員会です。付託された議案審査+行政報告があります。
緊急事態宣言の延長、という話がでていますね。
皆様、引き続き、どうぞご自愛くださいませ。
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