10月14日にまちづくり環境委員会(通称 まち環)が開かれ、三鷹市のプレミアム付商品券事業について、市長はじめ市側の説明を聞きました。(普段の常任委員会の行政報告に市長が同席することはあまりありません。)
最初に委員長から、今回の委員会開催にあたって「市役所だけでなく、私たち議員にも様々なご意見いただいた。議会としても、一刻も早く状況を把握するため、所管のまち環委員会の開催が必要と正副委員長で話し、正副議長と協議し、開催に至った」といった内容のお話がありました。
委員会では、市長からお詫びの言葉がありました。また、何を言っても言い訳となるというようなご発言もありました。
その上で、どのような課題があったのか、対応を含め、今後どうするのか、ということを中心に、各委員から様々な角度からの質疑がありました。
〇「想定外」はなぜ起きたの?
市は、もともと良いことをしようと思っているはず、なのに、なぜこんなことになったのか…という疑問を持たれた方は多いと思います。
説明の中で「想定外」という言葉が使われていました。
制度設計の過程(意思形成過程、つまり、市の中でどのような議論があったのか)を知ると、市が何をもって想定外としているのか、一定の理解につながると思いました。
質疑や説明の中から見えたことを、私なりにまとめてみました。
市の「想定外」とは、想定外その1「紙の商品券購入時の初日の並び方」&「次の日の大行列」、 想定外その2「デジタル商品券が1日半で完売」であった、と私は思っています。
そのほかの質疑の中からいくつかご紹介します。
(1)デジタル商品券の購入対象者を、三鷹市は、自治基本条例(※)上の「市民」の定義(市内に住み、又は市内で働き、学び、若しくは活動する人)と考え、制度設計を行った。 一方、市民は、市民=市内在住 という意識が強い と、デジタル商品券に関する市民から寄せられた意見で認識した。
(※…自治基本条例に関すること 三鷹市HPよりhttps://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/003/003885.html )
(2)デジタル商品券にあたっては、市からみずほ銀行に調査を依頼して、何をどこまで調査できるのか、などの顛末を行政報告を行うべき。また、使い終わりの検証(大型店舗:小売店 の金額比など)の結果を行政報告で行うべき。
(3)すでに、○○payなど先行して普及しているシステムがあり、スーパー等ではそれが入っているので、三鷹市の今回のシステムを入れるのが難しく、それがスーパーは紙のみが多い理由。
(4)市の独自システムを作ることに対しては、例えば、既存のシステムにプラスしてつけられるというプレミアムの形もあるようなので、もっと研究が必要ではないか?
(5)今回の商品券事業、15億円の商品券を発行したが、10億は市民の方のお金が動いたということ。反省点も含め、学識経験者、専門家の意見を聞き、検証する。
今日のブログは、多くの方が感じていらっしゃるであろう、なぜ?どうして?を少しでも紐解くという役割が議員にあるという思いで書かせていただいております。
この事業に関する補正予算議案は7月の臨時会で議決しており、私はその際、そもそも、プレミアム率が高すぎるのではないかという討論をし、議案に賛成しております。
今回の委員会での質疑でも、議会が批判するだけではおかしいと思う、というような発言をされた委員もいらっしゃいましたが、
私自身は、事前にもっと危機感を行政側に伝えることはできなかったのか……など、一議員としての至らなさを痛感する出来事となりました。
皆様、引き続きご自愛ください。
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