今回、予算を見ていく中で、
歳入を把握することは、かなり大事!!だとわかりました。
施政方針などを見ると、
こんなことを始めます! こういうことを推進します!
ということが目に留まります。
しかし、
入ってくるお金があるからこそ、それを財源として予算を組める のです。
三鷹市の歳入について、令和2年度予算の数値を挙げながら、特徴的なところを確認していきます。
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/037/attached/attach_37785_1.pdf
(↑三鷹市HPより 令和2年度施政方針・予算概要(1)PDF の歳入に関する説明(P.30~38)もぜひご参照ください)
令和二年度の一般会計の歳入規模は約722億円
歳入の合計 約722億円のうち、
半分をこえる 約383億円が 「市税」 という科目のものです。
市税ってどんなもの?
市税は、7項目(市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税、入湯税、事業所税、都市計画税 )あります。
市税 約383億円のうち、
半分近く(47.1%)の約180億円が 市民税、
3分の1以上(37.3%)の約143億円が 固定資産税
(固定資産税とセットの 都市計画税は、約27億円)
で構成されています。
市税以外の歳入はどんなもの?
歳入の合計 約722億円のうち、
国や都から入ってくる交付金が、約221億円です。
(国庫支出金が約121億円 都支出金が約100億円)
国や都から入ってくるお金は、3種類に分けられます。
①負担金 …国(都)が、市と共同責任で行うような公益性の高い特定の事業(例えば、幼保無償化に関するお金)に対して一部負担するというもの
②補助金 …国(都)が市に対して援助として交付するもの(市にとっては「とってくる」という感覚の強いもの?ではないでしょうか…)
③交付金 …国(都)からの委託事務で国(都)が経費の全額を負担するというもの
↓ ↓
つまり、国や都から入ってくるお金は、使い道が決まっているということです。
(=「特定」財源 とよばれます)
三鷹市の歳入を説明するときには、自由度の高い「一般財源」と 使い道が決まっている「特定財源」 を分けて示すというのが定例となっています。
お察しの方もいらっしゃると思いますが、
市税は、7項目すべてではありませんが、一般財源 に分類されます。
ですので、
三鷹市にとって、市税収入の増減は、歳入全体に大きな影響がある、
という理解を共有していただけるかと思います。
コロナウィルスの流行により、経済への世界的なダメージが大きく出ている、と報道がされる中、
不況になるよね… と、ママ友(普段経済の話など全くしない関係…)に話しかけられたりして、改めて、その影響の大きさを感じます。
三鷹市の歳入の特徴として、市税、特に、市民税・固定資産税 の占める割合が大きい、ということを共有させていただきましたが、
税金は、前年の所得を反映するという側面から、4月からの令和2年度は、予算に近い額が確保でき、市政運営は数年来の感覚と同じでいけるかもしれませんが、令和3年度は…
…気が早いですが、今後の三鷹市の財政の先行きが、不安になってきてしまいます…
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