本会議5日目、最終日は、本会議3日目に上程された議案のうち、委員会に付託された議案の採決と、本会議最終日に提出された議案を採決しました。
■議案について
最終日に追加で提出された議案は、いわゆる人事案件です。
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/103/103757.html
↑リンク内の、第2回市議会定例会提出議案(令和5年6月30日送付分)とかかれた2つのPDFファイルをご参照ください。
副市長の人事に関するプレスリリースもありましたのでリンクを貼ります。
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_press/103/103767.html
総務委員会に付託されて審査した「三鷹市副市長の定数の特例に関する条例」(制定)の議案に対して、委員会で、質疑と、採決の際の討論をしています。
(委員会での採決の前に、賛否を示して意見を述べる「討論」ができます)
また、委員会に付託になった議案に対する審査内容は、討論も含め、審査報告書としてまとめられ、本会議最終日の委員会審査報告にて、委員長から読み上げられます。
~討論内容をご紹介~
この議案提出までの経緯、条例の文に関すること、一般職と特別職の職務の違いなど、様々な角度から質疑を行い、その妥当性を探りました。
質疑を通して、3人副市長体制は、自治体の首長の重点施策の推進のため、部の編成にとどまらず、専門的な知識や経験をもつ人材を副市長とし、体制強化するというのは、自治体の手法の一つであるということを理解しました。
次に、質疑を経て考えたことを述べます。
まず、政令市等ではない自治体、また、三鷹市の規模で考えると稀であることや特例の制定とした理由も考慮すれば、3人副市長体制は、1つの施策として捉えることが妥当だと考えます。
次に、本委員会の質疑でも多くあったのは、特別職1人が増えることでの経費の増加です。2人から3人に副市長を増やすのであれば、1人あたりの業務量が必ずしも減るとは言えないものの、見える部分での何かしらの対応を考えることも必要ではないかと考えます。 また、3人副市長体制については市長の選挙公約には挙げられておらず、市議会内の様々な反応を見る限り、三鷹駅前再開発を推進、だから3人副市長体制という流れについては、市長の考えを普段から近くで話を聞いている方々にとっては妥当であっても、何も知らない者にとっては、その目的や詳細の理解が難しい側面があることは否めないと感じます。
そして、もし仮に、外部の専門的な人材を副市長に起用するとなれば、三鷹市へのメリットも多い反面、市役所での業務が長い職員出身ではない副市長の配置に関して、それまでの仕事の進め方が大きく異なるのではないかといったことへの懸念を抱く現場の職員も少なくないと考えます。
このことから、以下、今後検討を求める点につき、3点挙げます。
① 3人目の副市長の任期が終わる際、または市長選の後にこの体制を続ける際には、3人副市長体制の検証事業を実施すること。
② 副市長が1人増えることによる経費を鑑み、3人副市長体制の期間における特別職の給与額について見直しを行うこと。
③ 仮に外部の専門的な人材を副市長とする場合は、現職の2人の副市長を中心に、現場職員の懸念の解消に努めることや任期が始まってからの継続的な労務管理やメンタルヘルスケアなど、現場職員の状況の把握に努めること。
以上、意見を申し添え、本議案については、市長の説明でもあったように、三鷹市の現状の課題を考慮し、総合的な判断により、賛成します。
三鷹市副市長の定数の特例に関する条例の議案が可決されたあとに、
具体的にどなたを副市長にするかの人事議案が提出され、それを即決で採決しています。
💡人事議案の質疑、委員会付託など
●人事案件については、執行機関が事前に各会派に十分説明し同意を得られる見通しがついた上で提案するので、一般的には質疑をする余地がほぼない。
●提案説明後は質疑、委員会付託、討論を省略して即決するのが通例。この方式を先例にしている議会もある。しかし、人事議案といえども議案に変わりないので、通告して当然質疑を行うことができる。質疑の際には、人格、識見の批判、私生活への関与等にわたるおそれがあるので、内容には十分な注意が必要。
●議会は、委員会で同意されるものを参考人として出席を求め、見識を確認することもできる。(名誉やプライバシーを懸念するのであれば委員会を非公開にして行うなど)
といったことが、議会運営に関する本(議員・職員のための議会運営の実際13,18など)で説明にありました。
今定例会はいろいろ盛りだくさん…という印象でした。議案の内容はもちろん、議会の進行についてもいろいろ勉強になりました。
また、改選後初めての定例会ということで、刺激も多かった?ように感じました。
お世話になった皆さま、ありがとうございました。
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