☆一般質問のご紹介 2025.12定例会 ~学校工事での利用制限の対応策は/教育現場で生成AIをどう活用/幼稚園・共働き家庭の増加、幼稚園預かり保育料助成の在り方は

本日、一般質問をします。

一般質問の順番はくじ引きで。

初めて定例会初日に行うことになりました💦



3つの項目

①学校工事に伴う校庭・体育館等の利用制限の影響

②教育現場での生成AIの活用

③働く保護者を支える幼稚園預かり保育利用料助成の在り方 

について、

全部で12の質問をします。


質問の読み原稿をブログにアップします。

(市側からの説明や再質問は後日アップする予定です。)


持ち時間18分、2度目になります。

後日アップされる録画もご覧いただけます。




1 学校工事に伴う校庭・体育館等の利用制限の影響について


(1)教育環境への影響について 


ア 影響の捉え方と教育行政の姿勢について

 公共施設の多くは、一時的に使えなくなっても、他の施設で代替できる性質を持っています。しかし、学校は代替のきかない公共施設です。子どもがその学校に通う期間は限られており、6年間、3年間という一度きりの時間です。例えば、そのうち2年間が大規模改修工事で制限される場合、小学生では在学期間の3分の1、中学生では3分の2にあたります。

この期間の制限は単なる不便ではなく、教育機会や体験機会の喪失にもつながるともいえるのではないでしょうか。特に、校庭や体育館の使用制限は、子どもの体力低下につながる懸念があると考えます。


Q1 校庭や体育館の利用が年単位で制限されることによる子どもたちへの影響を、教育委員会としてどのように認識しているのか伺います。

Q2 これまでの学校建替え工事や改修工事において、こうした影響を把握・評価し、対応を検討したことがあるのか伺います。

Q3 代替の運動施設の確保は難しいものの、可能な範囲で子どもの運動機会を保障する姿勢が求められると考えます。工事期間に生じる利用制限は、学校間・年度間で格差を生むとも言える状況だと考えており、子どもたちへの負の影響を軽減する視点は重要だと考えます。所見を伺います。

Q4 同様のことについて、市長に伺います。



イ 学校支援の在り方について

 学校施設の設置や工事計画は市の管理であり、市として、代替手段や可能な使い方の提案など、具体的な選択肢を示さなければ、現場の先生方も検討のしようがありません

Q5 教育委員会は、支援策の検討や提示を行いながら、現場の先生方に状況の説明や意見の聴き取りを行い、希望を把握するといった取り組みを進めているのか伺います。



ウ 具体的な代替地の検討について

 校庭や体育館の使用制限によって運動機会が減少すれば、子どもの体力低下につながる懸念があります。こうした影響を緩和するためには、学校の工夫に加えて、行政が代替となる活動場所を確保することも有効な手段であると考えます。

建て替え予定の中原小学校の近くには、市が管理する、児童生徒が運動できる規模の新川あおやぎ公園があります。市が期間限定でこの公園の利用方針を変更し、教育活動としての活用を認めるなど、公共空間を柔軟に使い、子どもの教育環境をより良くしていくことも検討していく必要があるのではないでしょうか。


Q6 これまで、校庭が使えない学校において、市の公園や運動場を体育の授業や体力づくりの場として一時的に活用する取り組みについて、どのような検討を行ってきたのか。また、今後の検討に対する考えを伺います。


 また、近くに公園や運動場がある学校ばかりではありません。市有地の活用も視野に入れた検討も必要ではないでしょうか。

Q7 活用方針が示されていない市有地の一つである消防署跡地を、学校工事による校庭利用制限の期間中、学校が使える運動場として暫定的に整備して活用することについて、市長の所見を伺います。




(2) 地域活動への影響について


 学校の校庭や体育館、教室が開放され、地域の子どもに関わる活動の拠点となっている例があります。工事期間中は、こうした地域活動も活動縮小を余儀なくされるなど、影響があると推察しています。

Q8 地域団体や地域活動への影響について、どのように認識しているか伺います。

Q9 工事により活動場所を利用できなくなる地域団体に対し、代替となる活動場所の確保をはじめ、どのような支援策を検討しているのか伺います。



2 教育現場での生成AIの活用について

 総務省の『令和6年版 情報通信白書』では、デジタル通信やAI技術の進展を「進化するデジタルテクノロジーとの共生」というテーマで整理し、生成AIを含む新たな技術が急速に社会へ浸透していることが示されています。また、生成AIのような高度なAI技術について、一般個人の利用や関心が拡大し、特に若年層でその可能性が高まっているとも指摘されています。

 一方で、生成AIの利用には様々なリスクも指摘されています。本市の児童生徒は学校から貸与されたタブレット端末を日常的に活用しており、いわゆるデジタルネイティブ世代です。こうした点を踏まえると、教育現場における生成AIへの対応は待ったなしの状況だと考えます。

 文部科学省は令和6年12月に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を公表し、教職員が校務で利活用する場面、児童生徒が学習活動で利活用する場面、教育委員会が押さえておくべきポイントを整理しています。

 東京都教育委員会では、都立AIの導入に合わせ、「都立学校生成AI利活用ガイドライン Ver.1.0」を策定し、研究校の成果をもとに、教職員・生徒それぞれにとって好ましい使い方と避けるべき使い方を示しています。また公開された教材「生成AIについて学ぼう!」では、効果的なプロンプトの作り方や著作権への配慮など、安全で主体的に生成AIと向き合うための実践的な内容が示されています。

 教育現場における生成AIの活用については、単に答えを提示するだけではなく、学習者の思考を促す伴走型AIも開発されており、他自治体では試行導入の事例(山口県など)もあります。本市としても、先行事例やツールの動向を注視しながら、適切な活用の方向性を検討していく必要があると考えます。

Q10 児童生徒の学びにおける生成AI活用について、所見を伺います。


 教職員支援向けの生成AIも開発が進められており、授業準備や教材作成、生徒指導、校務処理など、幅広い業務の効率化や質の向上が期待されています。横須賀市のように全教職員を対象に導入した事例もあり、操作研修の実施や文部科学省ガイドラインに沿ったサポート体制の整備など、定着に向けた取り組みが進められています。

本市としても、先行自治体の取組を把握し、児童生徒の学びや教職員の業務に資する形で、導入も視野に入れつつ検討を進めていくことが求められると考えます。

Q11 教職員の業務支援における生成AI活用について、所見を伺います。




3 働く保護者を支える幼稚園預かり保育利用料助成の在り方について

 幼保無償化の制度開始から一定の時間が経過し、預かり保育を利用しながら働くご家庭の増加、市内の私立幼稚園の閉園など、環境の変化が見られます。こうした変化を踏まえ、市独自の支援のあり方を検討する時期にあると考え、質問します。

幼保無償化(2019年10月開始)により、幼稚園では基本利用料が無償化され、預かり保育料については日額450円の補助が設けられています。

現在、市内の全ての私立幼稚園で預かり保育が実施されていますが、特に長期休み中の実施日数や料金設定には園ごとに違いがあります。実施日数によっては、保護者が仕事の休みを調整したり、他の預け先を探したりする必要があります。また、夏休みなど長期休暇時には預かり保育の時間が長くなり、1日あたりの料金も高くなるため、家庭の負担が大きくなる状況です。

Q12 長期休み期間中の預かり保育料の負担が特に大きい現状を踏まえ、働く保護者の実態に即した、市独自の負担軽減策のあり方について所見を伺います。




原稿を作る際に参考にしたリンクや、市側からの説明や再質問などは、

後日追記してアップする予定です。



インフルエンザが流行していますね…!💦

どうぞ皆さま、体調管理に気を付けながらお過ごしくださいね。


今日もご覧いただき、ありがとうございました❣

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